乳幼児突然死症候群(SIDS)について

2020年11月6日

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

毎年11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です。
乳幼児突然死症候群(SIDS)という言葉、聞いたこと無い方もいると思いますので説明していきます。

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る、原因の分からない病気で、 窒息などの事故とは異なります。

令和元年には78名の乳幼児が乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。

乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐポイントがあります。
・あおむけ寝
1歳になるまではあおむけに寝かせましょう。

・可能な限り母乳
母乳で育てられている赤ちゃんの方が乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が低いということが研究者の調査から分かっています。
できるだけ母乳育児にトライしましょう。

・タバコをやめる
たばこは乳幼児突然死症候群(SIDS)発症の大きな危険因子です。
妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。
妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。
これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。

・ベビーベッドに寝かせる
大人用ベッドではなく、できるだけベビーベッドに寝かせ、転落しないように柵は常に上げ、赤ちゃんの頭や身体がはさまれないよう、周囲の隙間をなくしましょう。

・固めの敷布団・マットレス
鼻や口がふさがれないよう敷布団・マットレス・枕は赤ちゃん用の固めのものを使いましょう。

・口を覆うものは避ける
掛け布団は払いのけられる軽いものを使いましょう。
よだれ掛けなど首に巻き付くものは置かないようにしましょう。

・寝床に余分なものは置かない
ぬいぐるみなどが口や鼻を覆ってしまうリスクがあります。

また、よくいただく質問として
「睡眠中に寝返りをして、うつぶせ寝の姿勢になった場合は、赤ちゃんを再びあおむけ寝の姿勢に戻す必要がありますか?」
というものがありますが、答えは
「赤ちゃんがあおむけからうつぶせと、うつぶせからあおむけのどちら側からでも自分で寝返りができるようになったら、あおむけ寝の姿勢に戻す必要はない」
です。

乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らすために重要なのは、眠り始めるときにあおむけ寝の姿勢にしてあげることと、寝返りをした時に備えて赤ちゃんの周囲に柔らかな寝具を置かないようにすることです。

以上、できるところから対策をしていきましょう。