新型コロナウイルス感染症の流行拡大から子どもの生活を守りましょう

2021年2月4日

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

新型コロナウイルス感染症は全国の子どもの生活に大きな影響を与えています。
日本小児科学会から以下の提言がありましたので紹介します。

・保育所・幼稚園・学校での生活を維持しましょう。
・乳幼児健診や予防接種を継続しましょう。
・子どもを感染から守るために大人の感染を予防しましょう。
・子どものストレスに注意しましょう。

【保育所・幼稚園・学校での生活を維持しましょう。】
文部科学省は緊急事態宣言の対象地域での一斉休校はしない方針としています(2021年2月3日現在)。
保育所・幼稚園・学校が閉鎖された場合、教育の遅れだけではなく、生活習慣の乱れ、運動不足、栄養の偏り、家庭内での虐待の増加、保護者の就労困難・失業など、子どもに様々な影響を及ぼします。子どもの健康、教育、福祉にとって基本的かつ大切な保育所・幼稚園・学校での生活を維持出来る様に、引き続き関係者のご理解とご尽力をお願いいたします。
保育所・幼稚園・学校は、多くの場合、感染拡大の主要な場所とはなっていません。関係者の皆様の徹底した感染対策に改めて感謝いたします。
体調が悪い時に登園・登校をしないことは、子ども自身の体調管理だけでなく、感染症の伝播を防ぐ点においても重要です。出席停止(欠席にならない)等の取扱については、文部科学省ホームページに掲載されています。

【乳幼児健診や予防接種を継続しましょう。】
乳幼児健診は年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けるために極めて重要ですし、予防接種は推奨スケジュール通りに接種することが最も有効です。
健診・予防接種が行われる医療機関や施設は感染対策をしています。乳幼児健診や予防接種は推奨スケジュール通りに受けましょう。なお、新型コロナウイルス感染症の流行により乳幼児健診の実施方法が変更となっている場合があります。自治体の母子保健担当部局等にお問い合わせください。

【子どもを感染から守るために大人の感染を予防しましょう。】
国内における小児の新型コロナウイルス感染症は、約7割が家庭内における大人からの感染であることがわかっています。大人の感染を予防することが、子どもを家庭内感染から守る最も有効な手段です。

【子どものストレスに注意しましょう。】
コロナ×こども本部による実態調査によると、コロナ禍で子どもが多くのストレスを長期にわたり抱えていることが判明しています。
子どもはストレスを言葉で表現することが苦手です。頭痛、腹痛、倦怠感、不眠、イライラ感、登校しぶり、食欲低下、過食などの身体症状やいつもと違う行動に気をつけてください。また、子どもに関わる大人ご自身のケアも行いましょう4。
小児科医は目の前の子どもと真摯に向き合い、子どもの気持ちや考えを受け止めています。心配な点はかかりつけ医に相談してください。

新型コロナウイルス感染拡大により社会全体が大きな影響を受けています。社会全体で、今一度、子どもの権利をまもっていただく様にお願いた致します。