イスラエルにおける新型コロナワクチンの有効性

2021年3月1日

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

イスラエルでの新型コロナウイルス感染症に対するファイザー社ワクチンの有効性データが医学雑誌に公表されました。

約60万人のワクチン接種者の追跡結果をもとに、新型コロナウイルス感染症の発症のみならず、感染、入院、重症化、死亡全てに有効性が示唆されています。

また、1回接種でも有効性が見られているものの、2回目でさらに有効性が高まることも示されています。

2回接種して7日後以降の新型コロナウイルス感染症の感染、発症、入院、重症化に対する有効性は、それぞれ92%、94%、87%、92%と報告されています。
対して、1回接種して3週間以上4週間未満での有効性は、それぞれ60%、66%、78%、80%で、死亡に対する有効性は84%と報告されています。

発症だけでなく、感染や重症化も高い確率で防ぐことが臨床の場で初めて示唆された貴重なデータだと思います。

引用文献:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2101765