お子さまのはしか(麻しん)ワクチン接種はお済みですか?年長児の保護者必見!

2025年2月10日

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

お子さまのはしか(麻しん)ワクチン接種はお済みでしょうか? 特に年長児(年長さん)の保護者の方は、今一度ご確認ください。

・日本における麻しんワクチンの現状
日本では2006年度から、1歳児と小学校入学前の2回接種が定期接種として導入されました。その結果、患者数は大幅に減少し、2015年に世界保健機関(WHO)から「麻しん排除国」と認定されました。

しかし、麻しんは依然として世界で流行しており、2018年には訪日客を介して国内でも感染が確認されました。WHOの報告によると、2022年11月時点で23か国で流行が発生しています。海外渡航の増加に伴い、日本でも再流行のリスクが指摘されています。

・はしかワクチンの重要性と接種スケジュール
麻しんは感染力が非常に強く、重篤な合併症を引き起こすこともある病気です。しかし、2回の予防接種を受けることで、ほぼ確実に感染を防ぐことができます。このような病気は「VPD(ワクチンで予防可能な疾患)」と呼ばれ、社会全体で接種率を高めることで「集団免疫」が形成され、流行を抑えることができます。
定期接種のスケジュール
1回目(1期):1歳の誕生日を迎えた後から2歳になる前日まで
2回目(2期):小学校入学前の1年間(年長児)

・静岡県の接種状況
2023年度の静岡県における麻しんワクチンの接種率は、1回目が94.4%、2回目が92.6%でした。全国的にも2回目の接種率が低下する傾向があり、どちらも95%以上が目標とされています。

小学校入学前のお子さまは、3月末までに必ず2回目の接種を完了してください。麻しんの流行を防ぐために、一人ひとりのワクチン接種が大切です。

まとめ:今すぐお子さまのワクチン接種状況を確認しましょう!

はしか(麻しん)は、非常に感染力が強く、重篤な合併症を引き起こすこともある病気です。しかし、ワクチンを2回接種することで確実に予防することができます。
特に年長児(年長さん)の時期に2回目のワクチン接種を受けることが重要です。母子手帳を確認し、未接種の場合は早めに接種を受けましょう。
お子さまの健康を守るために、今一度ワクチン接種の状況をチェックし、必要な対応を行いましょう!

ご不明な点がございましたら、お気軽に当クリニックまでご相談ください。