夜尿症(おねしょ)はいつまで続く?原因と対策を徹底解説!

2025年2月19日

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今回は当院でもご相談の多い夜尿症(おねしょ)について解説いたします。

夜尿症(おねしょ)とは?いつまで続くのか

夜尿症(おねしょ)は、5歳を過ぎても週2回以上の頻度で就寝中に無意識に尿をしてしまう状態を指します。成長とともに自然に改善されることが多いですが、個人差があり、小学校低学年まで続くお子さまもいます。

夜尿症の発生率
・5歳児:約15~20%
・7歳児:約10%
・10歳児:約5%
ほとんどの場合、成長とともに膀胱の発達やホルモンの分泌が正常化することで自然に治ります。しかし、小学校になっても続く場合は、小児科医に相談することが推奨されます。

夜尿症の主な原因とその仕組み
夜尿症の原因は一つではなく、いくつかの要因が組み合わさっていることが多いです。

主な原因
1.膀胱の発達が未熟
尿を十分にためることができず、夜間に排尿してしまう。

2.抗利尿ホルモンの分泌が不足
夜間の尿量を減らす役割を持つホルモンが十分に分泌されていない。

3.睡眠が深い
膀胱からの尿意を感じにくく、目が覚めない。

4.心理的なストレスや生活習慣
学校のストレスや家庭環境の変化が影響することもある。

これらの要因を理解し、適切な対策を行うことで、夜尿症の改善が期待できます。

家庭でできる夜尿症対策と生活習慣の見直し

夜尿症を改善するためには、生活習慣の見直しが重要です。

1. 規則正しい生活リズムを整える
毎日同じ時間に寝る・起きる習慣をつける。
夕方以降は水分摂取を控えめにする。

2. 排尿習慣の確立
就寝前に必ずトイレに行く。
夕方にトイレの回数を意識的に増やす。

3. 冷え対策をする
夜中に寒くならないように腹巻きや暖かい寝具を使用する。

これらのポイントを実践することで、夜尿症の改善につながります。

夜尿症で受診するべきタイミングと治療方法

夜尿症は成長とともに自然に治ることが多いですが、以下のような場合は小児科医への相談をおすすめします。

受診の目安
・7歳以上になっても頻繁に夜尿が続く
・昼間も尿漏れがある
・突然夜尿が増えた
・親がストレスを感じるほど頻繁に起こる

治療方法
1.生活習慣の指導
・水分摂取や排尿習慣の見直しを行う。

2.行動療法
・夜尿アラームを使用し、尿意に気づく練習をする。

3.薬物療法
・抗利尿ホルモン薬などが処方されることもある。

適切な対策を取ることで、夜尿症の改善が期待できます。

まとめ:お子さまの夜尿症に焦らず正しく対応しよう!

夜尿症(おねしょ)は成長の一環として多くの子どもに見られるものであり、ほとんどの場合、時間とともに改善します。しかし、保護者としてはお子さまの成長や生活習慣を見直し、適切な対策を行うことが大切です。

・まずは生活習慣を整えることからスタート
・必要に応じて小児科医に相談する
・焦らず、お子さまのペースに合わせて対応する

おねしょに対して過度に叱ったり、プレッシャーをかけることは逆効果です。温かく見守りながら、適切なサポートを続けていきましょう!