インフルエンザが市内で流行中!学級閉鎖も発生、今すぐできる予防対策
2025年3月12日
みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
現在、市内の小学校でインフルエンザが流行しており、一部の学校では学級閉鎖や学年閉鎖が行われています。終了式や卒業式も控えていますので保護者の皆さまも、お子さまの体調を注意深く観察し、少しでも体調が悪い場合は無理をさせず、自宅での休養を心がけましょう。
インフルエンザの症状と感染経路について
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、以下のような症状が現れます。
主な症状
・突然の高熱(38℃以上)
・強い寒気や倦怠感(だるさ)
・頭痛や筋肉痛、関節痛
・喉の痛みや咳、鼻水
・食欲不振や嘔吐、下痢(特に子どもに多い)
感染経路
インフルエンザは主に次の2つの方法で感染します。
1.飛沫感染
感染者のくしゃみや咳によって飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染。
2.接触感染
ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで感染。
感染を防ぐためには、手洗い・うがい・マスクの着用が非常に重要です。
学校や家庭でできる基本的な予防対策
インフルエンザの感染拡大を防ぐために、日常生活の中でできる予防策をしっかり実践しましょう。
1. 正しい手洗いを徹底する
外から帰ったら必ず石けんで手を洗う。
指の間、爪の間もしっかり洗う。
20秒以上かけて洗うことが理想的。
2. うがいを習慣にする
口の中を清潔に保ち、ウイルスを洗い流す。
緑茶などでうがいをすると、殺菌効果が期待できる。
3. マスクの着用を心がける
人混みに行くときや学校での感染予防に有効。
咳やくしゃみをするときは必ずマスクを着用。
4. 室内の湿度を保つ
ウイルスは乾燥した環境で活発になるため、湿度50~60%を目安に保つ。
加湿器や濡れタオルを使うと効果的。
インフルエンザにかかったときの対応と注意点
万が一、お子さまがインフルエンザにかかった場合は、以下の対応を心がけましょう。
1. 医療機関を受診する
発症早期だと検査では陰性となる(これを偽陰性と言います)ことがあることに注意。
抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に服用すると効果的。
2. 自宅でしっかり休養させる
熱が下がっても体力が戻るまで無理をさせない。
学校の出席停止期間(発症後5日かつ解熱後2日)を守る。
3. 家族への感染を防ぐ
看病する家族もマスクを着用。
タオルやコップの共用を避ける。
こまめに部屋を換気する。
まとめ:感染拡大を防ぐために、一人ひとりができること
市内の小学校でインフルエンザが流行し、学級閉鎖・学年閉鎖が増えています。感染を防ぐためには、手洗い・うがい・マスクの着用を徹底し、家庭でも予防習慣を見直すことが大切です。
また、万が一インフルエンザにかかった場合は、適切な治療と十分な休養を取ることが重要です。学校や家庭での対策をしっかり行い、みんなで感染拡大を防ぎましょう!