富士市でおたふくかぜワクチンの助成スタート!対象年齢や助成内容を解説

2025年4月1日

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

2025年4月より富士市では、おたふくかぜワクチンの助成が始まりました。今回はおたふくかぜの症状や後遺症、ワクチンの重要性や助成対象について解説していきます!

1.おたふくかぜとは?症状と合併症について
2.なぜワクチン接種が必要なのか?ムンプス難聴のリスクについて
3.富士市のおたふくかぜワクチン費用助成制度の詳細
4.助成を受けるための手続き方法と注意点
5.まとめ:助成を活用してお子さまを守りましょう

おたふくかぜとは?症状と合併症について

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスによって引き起こされる感染症で、特に1歳~10歳の子どもに多く見られます。

主な症状
・発熱(38℃前後の発熱が2~3日続く)
・耳の下(耳下腺)が腫れ、痛みを伴う
・頭痛や倦怠感、食欲不振
・まれに無症状のこともある

合併症のリスク

おたふくかぜは軽症で済むこともありますが、重い合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
・ムンプス難聴(感音性難聴): おたふくかぜにかかった子どもの約1,000人に1人が発症し、一度発症すると回復が難しい。
・無菌性髄膜炎: 高熱や激しい頭痛を引き起こし、入院が必要になることも。
・精巣炎・卵巣炎: 思春期以降に感染すると、不妊のリスクが高まる可能性あり。

このような合併症を防ぐためにも、ワクチン接種が推奨されています。

なぜワクチン接種が必要なのか?ムンプス難聴のリスクについて

おたふくかぜは、感染力が強く飛沫感染や接触感染によって広がります。学校や幼稚園など、子どもが集団生活を送る場所では特に感染リスクが高く、1人が感染するとすぐに広がる可能性があります。

ワクチンの効果
・感染予防と重症化の防止
・ムンプス難聴などの後遺症リスクを軽減
・流行の抑制につながる

おたふくかぜワクチンは日本小児科学会でも2回接種が推奨されており、1歳と年長児(5~6歳)での接種が勧められています。

富士市のおたふくかぜワクチン費用助成制度の詳細

2025年4月1日から、富士市ではおたふくかぜワクチン接種の費用助成がスタートしました。

助成対象
・接種日において富士市に住民登録がある1歳児から年長児まで

助成額と回数
・1回2,000円を2回まで助成
・通常、1回7,000~8,000円かかる費用の負担が軽減される

助成を受けるための手続き方法と注意点

助成制度を利用するには、以下の手順に従ってください。

1. 予約をする
希望する医療機関に事前に予約をしましょう。もちろん当院でも接種可能です。

2. 予診票の記入と持参
市から送付される予診票を持参し、医療機関で記入してください。

3. 予防接種を受ける
接種当日は、医療機関で説明を受け、ワクチン接種を行います。

4. 助成を受ける
接種当日に助成額を差し引いた金額を支払います。

注意点
・助成対象外の年齢で接種した場合、助成は受けられません。
・助成制度があるのは富士市に住民登録がある方のみです。

まとめ:助成を活用してお子さまを守りましょう

おたふくかぜは、ムンプス難聴や無菌性髄膜炎などの合併症を引き起こす可能性がある感染症です。ワクチンを接種することで、感染を防ぐだけでなく、重症化や後遺症のリスクを軽減できます。

富士市では、2025年4月1日から1歳児~年長児を対象に2回分の費用助成を開始しました。ワクチン接種の費用負担を軽減できるこの機会に、ぜひ接種を検討しましょう。

お子さまの健康を守るために、早めのワクチン接種をおすすめします!