水ぼうそうが再び流行中です|予防と早期対応のポイント
2025年6月13日
みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
現在、一部の地域で「水ぼうそう(水痘)」の患者数が増加しており、再び流行の兆しを見せています。特に保育園や幼稚園など、集団生活の場での感染が目立ちます。今回は水ぼうそうの特徴や予防法、かかった場合の対応についてお話しします。
【水ぼうそうとは?】
水ぼうそうは「水痘・帯状疱疹ウイルス」による感染症で、一般的に発熱とともにかゆみを伴う水ぶくれが全身に現れます。感染力が非常に強く、咳やくしゃみなどによる飛沫感染、接触感染により広がります。
潜伏期間は10~21日で、発症する前から周囲に感染させる可能性があるため、集団生活の場での拡大が心配されます。
【症状の特徴】
・発熱(38℃前後)
・全身に現れる赤い発疹 → 水ぶくれ → かさぶた
・強いかゆみ
・食欲不振やぐったりすることもあります
症状が軽い場合でも、感染拡大を防ぐために自宅での安静が必要です。
【予防接種について】
水ぼうそうには予防接種があります。定期接種の対象年齢は、生後12か月から36か月未満の間に2回接種することが推奨されています。
すでに1回接種したお子さんで2回目がまだの方、また接種の記録が不明な方は、母子手帳を確認のうえ、ぜひ追加接種をご検討ください。
【水ぼうそうにかかったら】
水ぼうそうと診断された場合、登園・登校は「すべての発疹がかさぶたになるまで」できません。これは通常、発症から5~7日程度かかります。
かゆみが強いときは抗ヒスタミン薬、発熱時には解熱薬などの処方を行うこともあります。まれに合併症(肺炎、脳炎など)を起こすことがあるため、症状が重い場合は早めに医療機関を受診してください。
【ご家庭でできる感染予防】
・予防接種の確認と実施
・手洗いや咳エチケットの徹底
・発熱や発疹のあるお子さんは無理せず休ませる
・兄弟姉妹への感染拡大にも注意
当院でも水ぼうそうの診断やワクチン接種を行っております。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
引き続き、お子さんとご家族の健康を守るため、日々の予防を心がけましょう。