子どもの夏バテに注意!親ができることを紹介します

2025年7月14日

みなさんこんにちは。静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

毎年暑い夏になると、「子どもがなんとなく元気がない」「食欲が落ちている気がする」といった声を多くお聞きします。
実は、大人だけでなく子どもも夏バテをします。今回は、子どもの夏バテの原因や主な症状、家庭でできる対処法についてまとめました。

【子どもが夏バテする原因とは?】

子どもは体温調節機能が未熟で、大人以上に暑さの影響を受けやすいです。
冷房の効いた室内と暑い屋外との温度差、冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎ、睡眠不足、水分不足などが重なると、体力を消耗して夏バテしやすくなります。

【子どもの夏バテの主な症状】

夏バテかな?と思ったら、以下のような症状がないか確認してみましょう。

・なんとなく元気がない、だるそうにしている
・食欲が落ちる、好きなものでも食べない
・便秘や下痢を繰り返す
・熱はないのに微熱っぽい、汗をかきにくい
・寝つきが悪い、夜中に何度も起きる

夏バテは熱中症とは違い命に直結することは少ないですが、放っておくと体力が低下し、夏風邪などほかの病気にかかりやすくなります。

【子どもの夏バテを防ぐためのポイント】

1.規則正しい生活を心がける
夏休みなどで生活リズムが乱れやすい時期だからこそ、早寝早起きを意識し、朝ごはんをしっかり食べるようにしましょう。

2.水分と塩分をこまめに補給する
のどが渇いてからではなく、こまめに水分を取る習慣をつけてください。大量に汗をかいたときは、スポーツドリンクなどで塩分も補いましょう。

3.食事は冷たいものに偏りすぎない
アイスや冷たいジュースばかりでは胃腸が弱ってしまいます。温かいお味噌汁やスープ、消化の良い食材をバランスよく取り入れましょう。

4.冷房の使い方を工夫する
暑い日が続く中で無理に温度差を小さくするのは現実的ではありません。冷房は無理なく適温に設定し、室温をこまめに調整しましょう。
目安として、室内の温度は26~28度程度、湿度は50~60%程度を目安にすると快適に過ごせます。
冷気が直接体に当たらないように風向きを調整したり、薄手の上着やタオルケットを活用して体を冷やしすぎないようにすることも大切です。

【夏バテかな?と思ったときの対処法】

もし夏バテかもしれないと感じたら、まずはしっかり休養をとり、食事や水分補給を意識してください。
症状が長引いたり、食事が取れずぐったりしている場合は、脱水症状を起こしている可能性もありますので、早めに医療機関へご相談ください。

当院でも、夏バテのご相談や必要に応じた治療なども行っております。
「これって夏バテ?」「熱中症との違いがわからない」というときも、遠慮なくご相談ください。

暑さに負けず、元気に夏を乗り切りましょう。