「タミフルって異常行動が出るんでしょ?」実はそれ、誤解です。
2025年10月20日
みなさんこんにちは。静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
「タミフルを飲むと異常行動が出るんでしょ?」というご質問をいただくことがあります。
結論から言うと、これは誤解です。
【結論】
異常行動はタミフルの副作用ではなく、インフルエンザそのものによる影響です。
かつては「タミフルを飲むと異常行動が出る」といった報道がありましたが、その後の調査で、薬を使っていない人でも同じような異常行動が起きていたことが分かっています。
つまり、インフルエンザウイルスそのものが脳や意識に影響を与えることで、異常行動が起きると考えられています。
【どんな異常行動があるの?】
・突然立ち上がって外に出ようとする
・意味不明なことを話す、叫ぶ
・窓やベランダに向かって走る
など、一時的に意識がもうろうとしたり、判断力が低下する行動が見られることがあります。
こうした行動は、発熱によるせん妄やウイルスの影響によるものとされています。
【大切なのは安全対策】
薬の種類や使用の有無にかかわらず、インフルエンザにかかった人は誰でも異常行動に注意が必要です。
発熱中は意識がもうろうとすることがあるため、以下のような対策をとりましょう。
・窓や玄関を施錠する
・ベランダに面していない部屋で寝かせる
・一戸建ての場合は1階で寝かせる
・できるだけ目を離さないようにする
【まとめ】
異常行動はタミフルのせいではなく、インフルエンザ自体が原因と考えられています。
発熱中のお子さんが突然立ち上がる、落ち着かないなどの行動をとることがありますが、慌てず安全を確保し、様子を見守ってください。
ご心配な場合や症状が強い場合は、遠慮なくご相談ください。
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