小学生になってもおねしょが続くときは
2026年7月6日
みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
おねしょは、小さい子どもにはよくあることです。ただし、5歳をすぎても月に1回以上のおねしょが3か月以上続く場合は、「夜尿症」と考えます。小学校に入っても続く場合は、本人の気持ちにも影響しやすいため、「そのうち治る」と長く様子を見すぎないことが大切です。
夜尿症は、子どもの性格や親の育て方が原因ではありません。本人がなまけているわけでも、わざとしているわけでもありません。主な理由は、寝ている間に尿がたまっても目が覚めにくいことです。さらに、夜の尿の量が多い、膀胱にためられる尿の量がまだ少ない、寝ている間に膀胱が勝手に縮みやすい、などが重なるとおねしょが起こりやすくなります。
7歳ごろでは、夜尿症は10人に1人くらいにみられるとされています。その後、成長とともに自然によくなることも多いですが、毎晩のように続く場合や、年齢が上がっても改善しない場合は、治るまでに時間がかかることがあります。治療を始めることで、自然に待つよりも早く改善しやすくなることが知られています。
まず大切なのは、生活の見直しです。夕方以降の水分をとりすぎない、寝る前に必ずトイレへ行く、便秘があれば治す、寝る前の習慣を整える、といったことから始めます。夜中に無理に何度も起こす方法は、睡眠の質を下げることがあるため、基本的にはおすすめしません。
生活を整えても改善が少ない場合は、薬やアラームを使う治療があります。薬は、夜に作られる尿の量を減らす働きがあります。寝る前に使いますが、安全のため、服用前後の水分制限がとても重要です。アラーム療法は、尿でぬれると音が鳴る機器を使い、少しずつ朝まで尿をためられるようにしていく治療です。家族の協力が必要になることもあります。
また、昼間にも尿もれがある、トイレが近い、急にがまんできない、便秘が強い、排尿時に痛がる、尿路感染をくり返すといった場合は、夜尿だけとは別の対応が必要です。このような症状がある場合は、昼間の症状を先に整えることが多くなります。
まとめ
夜尿症は、子どもの努力不足や家庭の問題ではありません。体の発達や睡眠中の尿の作られ方、膀胱の働きが関係しています。小学校に入ってもおねしょが続く場合、毎晩のようにある場合、本人が気にしている場合は、早めに相談することで改善までの時間を短くできる可能性があります。叱るよりも、記録をつけ、生活を整え、必要に応じて治療を考えることが大切です。
当院では、小学生以降のおねしょや昼間の尿もれについても相談を受けています。お子さんの夜尿症が気になる場合は、年齢、回数、昼間の症状、便秘の有無などを確認しながら、家庭でできる工夫や治療の選択肢を一緒に考えていきます。
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