手足口病が増えています。口の痛みと脱水に注意しましょう

2026年8月4日

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

富士市を含む静岡県でも、手足口病の報告が増えています。夏に多い感染症ですが、流行の大きさは年によって変わります。小さなお子さんでは、発疹そのものよりも、口の中の痛みで水分がとれなくなることが問題になりやすいため注意が必要です。

手足口病は、主に乳幼児に多いウイルスの感染症です。名前の通り、手のひら、足の裏、口の中などに発疹や水ぶくれが出ます。おしりやひざに出ることもあります。熱は出ても高くならないことが多く、数日で自然によくなることがほとんどです。

感染は、せきやくしゃみのしぶき、便にふくまれるウイルス、手やおもちゃを介した接触などで広がります。特に小さな子どもは、手を口に入れたり、おもちゃを共有したりするため、園や家庭内で広がりやすい病気です。

特別な薬でウイルスを退治する治療はなく、基本は症状をやわらげながら自然に治るのを待ちます。熱や痛みがつらいときは、解熱鎮痛薬を使うことがあります。口の中が痛いときは、熱いもの、すっぱいもの、しょっぱいものはしみやすいため避けましょう。ゼリー、プリン、冷ましたおかゆ、うどん、スープ、麦茶、経口補水液など、飲みこみやすいものを少しずつ与えてください。

家庭で一番大切なのは、水分がとれているかを見ることです。食事が少なくても、水分がとれていて尿が出ていれば、多くの場合はあわてる必要はありません。一方で、半日以上尿が少ない、ぐったりしている、泣いても涙が少ない、口の中が乾いている、飲みたがらないといった様子がある場合は受診してください。

また、まれではありますが、強い頭痛、何度も吐く、視線が合いにくい、呼びかけへの反応が悪い、手足の動きがおかしい、呼吸が苦しそうといった症状がある場合は、早めの診察が必要です。

登園については、発疹が残っているだけで必ず休む病気ではありません。ただし、発熱がある、食事や水分が十分にとれない、元気がない場合は無理をせず休ませましょう。症状が落ち着いて、普段通りに食べたり遊んだりできることが目安です。なお、便からはしばらくウイルスが出ることがあるため、症状がよくなった後も、手洗いとおむつ交換後の衛生管理は続けてください。

まとめ

手足口病は、多くの場合、数日で自然によくなる感染症です。大切なのは、発疹の数よりも、水分がとれているか、元気があるかを見ることです。口の痛みが強いときは、刺激の少ない食べ物や飲み物を少しずつ与えましょう。尿が少ない、ぐったりしている、くり返し吐くなどの症状があれば、早めに医療機関へ相談してください。

当院では、手足口病が疑われるお子さんの診察や、ご家庭での過ごし方の相談を行っています。富士市周辺で、発疹や発熱、口の痛み、水分がとれないなどの症状がある場合は、無理をせずご相談ください。