11月は薬剤耐性(AMR)対策推進月間です

2022年11月24日

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

抗生物質の服用を途中でやめたり、量を減らしたりしていませんか?
自己判断の服用など不適切な使い方をすると薬剤耐性菌出現の可能性が高くなります。

「なぜ症状がよくなったのに、薬を飲まなくちゃいけないの?」
症状が良くなると、抗菌薬の服用をやめてしまう方がいます。
しかし、症状が良くなったとしても体内に細菌が残っていることがあり、治療が終わらないうちに抗菌薬の投与をやめてしまうと、きちんと治らずに感染症をぶり返してしまう恐れが高まります。
したがって、完全に体内から原因となった細菌がいなくなるまで、きちんと服用する必要があります。

症状の有無に関わらず、お医者さんから指示された抗菌薬はきちんと飲み切りましょう。

抗菌薬を残しておいていつか使おうと考えるのは一見合理的に感じるかもしれません。
しかし、その抗菌薬が次も効くとは限りません。
思わぬ副作用が出る危険がありますし、保管状況による変化も心配です。
抗菌薬を取っておかないようにしましょう。

耐性菌を出現させないために、「耐性菌が発生しやすい環境」をつくらないようにしましょう。
医師や薬剤師の指示を守って服用をお願いします。