アレルギーとは

人の体には、自分の身体の成分と違うもの、例えば細菌、ウイルス、食べ物、ダニ、花粉などが入ってくるとこれを異物として認識し、それを撃退する仕組みがあります。
これを【免疫】と言います。
この免疫システムが必要以上に反応し、身体に良くない反応を引き起こすのがアレルギー反応です。

アレルギーについてよく頂く質問FAQ

アレルギー検査は誰が受けられるの?

血液検査によるアレルギー検査は年齢関係なく誰でもいつでも受けることができます。
今までに症状が出ていなくても、アレルギー検査を希望する方が多いですが、アレルギー検査で陽性が出たからといって、アレルギーが出ない場合もあります。
アレルギーの種類によっては血液検査が陽性という理由だけで、引き離す(例えば小麦は普段から問題なく食べているが、血液検査で陽性だったので小麦を食べない)のは一概に良いとは言えません。また成長するにつれてアレルギーが良くなることもあります。

検査の費用は?

治療が必要な症状のある方のアレルギー検査は、保険および、こども医療費助成でまかなわれるため、ご家庭の負担は通常の診療代と同じです。
症状のない方には保険による検査はできません。
症状はないけれど、念のため調べてみたい方、離乳食が始まる前に検査したい方などは自費診療になります。

代表的なアレルギー疾患として喘息(気管支喘息、小児喘息)、じんま疹、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性結膜炎、アナフィラキシーなどが挙げられます。

アナフィラキシー

アレルギー疾患の中で、特に気をつけなければならないのがアナフィラキシーです。
その中でもアナフィラキシーショックは一刻も早く適切な対応をしないと生命に関わる危険もあります。
食物、ハチ毒、薬物、ラテックスなどによるアレルギー反応により、血圧が急激に下がるほか、呼吸困難や意識がなくなることもあります。
過去にアナフィラキシーの経験がある場合は、緊急時のためにアドレナリン自己注射(エピヘン®)を当院で処方し、常に携帯する必要があります。これは、アナフィラキシーの症状(じんま疹などの皮ふ症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が複数の臓器に同時にあるいは急激に出現)がみられたら使用するもので、症状の進行を一時的に緩和してショックを防ぎます。持っている場合は、すぐに太もも外側の筋肉内に注射してください。