舌下免疫療法についてよく頂く質問FAQ
舌下免疫療法の対象年齢は?
舌下免疫療法の対象年齢は5歳以上で、毎日内服できる方になります。
内服開始可能な時期はいつですか?
スギ花粉症に対する内服開始時期は毎年6月~12月になります。
スギ花粉の飛散する前後の時期(1月から5月)は舌下免疫療法を開始することができません。そのため6月から12月で治療が開始できますが、可能であれば11月中旬までに治療を開始したほうが良いです。
ダニアレルギーに対する舌下免疫療法は一年中いつでも開始可能です。
舌下免疫療法を行う期間は?
少なくとも3年以上行うことが推奨されています。
1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、1~2年で効果を判定し、有効な場合は3~5年程度継続します。
初めての服用は、医療機関で医師の監督のもと行い、2日目からは自宅で服用します。
その後は定期的に受診が必要です。
舌下免疫療法の費用は?
こども医療費受給者証がある方は普段の診察と同じです。富士市の方であれば月4回までは1回500円です。他市では0円の場合もあります。
処方箋が出ますが、静岡県にお住まいの方は薬局での自己負担金はありません。
静岡県以外の方はそれぞれの自治体にご確認ください。
両方の舌下免疫療法を同時にできますか?
最初から同時に行うことはお勧めできません。
まずはスギから開始し、治療が安定したところでダニを追加する相談を行います。
当院では河村研吾医師が対応致します。
ご興味がある方は一度受診して、医師にご相談ください。
アレルゲンについてAllergen
アレルギー反応を起こす原因となる物質をアレルゲンと呼んでいます。抗原と呼ぶこともあります。食べ物だけでなく、花粉、ダニ、ハウスダスト、薬剤、細菌、ウイルス、真菌など多種におよびます。
アレルギー検査についてABOUT
アレルギー反応の概要をつかむための検査には、IgE抗体検査、皮膚テスト、経口誘発試験(食物負荷試験)などがあります。
当院では血液検査のひとつであるIgE抗体検査を実施しております。
食物アレルギーでは、IgE抗体というたんぱく質を介したアレルギーが代表的で、血液検査で卵白や小麦など特定のアレルゲンに対する特異IgE抗体の量(RAST)を調べています。
現在200種類以上のアレルゲンに対する特異IgE抗体を測定することができます。
測定結果は、クラス0~6まで7段階で示す方法がとられています。値が高い方がその特異IgE抗体の量が多いことを示していますが、ここで気をつけなければいけないことは、この値が高いからと言って必ずしも臨床症状と相関しない(症状が出やすいわけではない)ということです。
特に、食物アレルゲンでは、特異IgE抗体がある程度高くてもそのアレルゲンを摂取しても症状がでないことがしばしば経験されます。普段食べて症状が出ていないものに対して検査を行っても混乱の原因になりますので注意が必要です。アレルゲンによる感作の状況を診ている検査で、診断の参考にしていると考え頂くのがよいようです。
問診の上、必要な項目を一緒に選びましょう。
1週間程度で検査結果が出ますので、後日結果を聞きに来てください。