注射や採血の前にお子さんに伝えてください
2023年8月19日
みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
長期の休みを利用して、予防接種や学校健診で受診を指示されたを受けに来る患者さんが多い時期です。
こどもが採血や注射をうけることになったときどうしていますか?
採血や注射がある事を直前まで隠すのはお勧めできません。
この体験をこども側から見ると、親にだまされたことで、もう誰も信じられないという不信感を抱いたり、何をされるのか分からない中で注射されたことで怒りを感じたりしているかもしれません。
「何をされるか知らない」よりも「何をするか知っている」方が恐怖心も少なく、痛みも軽減するといわれています。
また、「やられた」ではなく「できたよ」という自信をもつことができれば、その体験はポジティブなものとなりえます。
お子さんには前もって注射があることを伝えるようにしましょう。
目安:2~3歳には数時間前、4~6歳は前日、小学生以上には1週間前
また、「言うこと聞かないとお医者さんにお注射してもらうよ!」というような脅しはしないようにしましょう。
お子さんに誤ったメッセージや恐怖を与えかねません。
予防接種ならば「悪い病気がうつらないように守ってくれるくすりをいれるよ」等の説明をしましょう。
説明の例
インフルエンザ・・・悪い風邪から守ってくれるんだよ。
予防注射・・・悪い病気がうつらないように守ってくれるんだよ。
採血・・・血を少しとる検査だよ。血を調べると体のことがいろいろわかるんだよ。
自覚症状がある場合:なんで頭が痛くなるのか調べるんだよ。
など
大切なことは、こどもの気持ちを受け止め、体験を共有することです。