年末年始の帰省先や旅行先での誤食事故に注意しましょう
2023年12月13日
みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
年末年始は、家族や親戚との再会や旅行など、楽しいイベントが盛りだくさんですね。しかし、その一方で、子どもたちが帰省先で食べ物に関する事故に遭う可能性もあります。今回は、帰省先での誤食事故に注意するためのポイントをお伝えします。
誤食事故とは、食べ物以外のものを飲み込んだり、食べ物に混入した異物を飲み込んだりすることで起こる事故です。誤食事故によって、喉や食道に詰まったり、内臓に傷をつけたり、中毒症状を起こしたりする危険があります。特に、小さな子どもたちは、物の危険性を理解できなかったり、好奇心旺盛で口に入れてしまったりする傾向があるため、誤食事故のリスクが高いと言えます。
帰省先での誤食事故を防ぐためには、以下のことに気をつけましょう。
– 子どもの目の届くところに、食べ物以外のものを置かないようにしましょう。特に、ボタン電池やコインなどの小さくて丸いもの、洗剤や薬などの有毒物質、針やピンなどの鋭利なものは、絶対に子どもの手の届かないところに保管しましょう。
– 子どもが食べるときは、必ず大人が見守りましょう。食べ物は小さく切って、よく噛んで飲み込むように教えましょう。また、食べながら走ったり、笑ったり、話したりしないように注意しましょう。
– 帰省先で食べる食べ物には、注意深く目を通しましょう。特に、魚や肉などの骨や皮、果物や野菜などの種や皮、パンやお菓子などの包装紙やラベルなどは、子どもが飲み込んでしまわないように取り除きましょう。また、賞味期限や保存方法にも気をつけましょう。
もしも、子どもが誤食事故に遭った場合は、以下の対処法を参考にしてください。
– 喉に詰まった場合は、すぐに救急車に電話しましょう。その後、子どもを抱きかかえて、背中を強く叩いたり、腹部を圧迫したりして、異物を吐き出させましょう。ただし、異物が見えている場合は、無理に引っ張ったりしないでください。
– 内臓に傷をつけた場合は、症状に応じて医療機関に相談しましょう。嘔吐や下痢、腹痛や発熱などの症状がある場合は、すぐに医師の診察を受けましょう。また、飲み込んだものの種類や量、飲み込んだ時間などを正確に伝えましょう。
– 中毒症状を起こした場合は、すぐに救急車に電話しましょう。その後、飲み込んだものの容器やラベルなどを持って、医療機関に向かいましょう。また、吐いたものや排泄物なども持っていくと、診断に役立ちます。
帰省先での誤食事故は、予防することができます。子どもたちが楽しく安全に過ごせるように、親御さんや保護者の方々には、十分に注意していただきたいと思います。それでは、良いお年をお迎えください。