HPVワクチン救済措置接種(キャッチアップ接種)について

2024年1月20日

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今回は、子宮頸がん予防ワクチンであるHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの接種について、詳しくお話ししたいと思います。HPVワクチンは、2013年4月に定期接種となりました。しかし、接種後に痛みや運動障害などの多様な症状が報告されたため、同年6月14日から積極的な接種勧奨は差し控えられていました。

その後、国の検討部会において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたことから、2021年11月から接種勧奨が再開されました。これは、HPVワクチンが子宮頸がんの予防に非常に有効であるという科学的な証拠に基づいています。

さらに、積極的勧奨が差し控えられていた期間に、接種機会を逃した方に対する救済措置接種(キャッチアップ接種)を実施しています。これは2025年3月31日までの時限措置で、接種を逃した方々に再度、HPVワクチンを接種する機会を提供するものです。

対象となるのは、1997年(平成9年)4月2日生まれから2007年(平成19年)4月1日生まれまでの女性で、HPVワクチンの3回接種を終えていない未接種者・接種中断者です。これらの方々は無料で接種を受けることができます。これは、子宮頸がんの予防という重要な目的を達成するための措置です。

希望する方は、2024年9月までに接種を開始しましょう。HPVワクチンの接種は半年間で3回が標準です。これは、ワクチンの有効性を最大限に引き出すためのスケジュールです。

予約はインターネットからお願いします。これは、皆様のご都合に合わせてスムーズに予約を取ることができ、また、クリニックの混雑を避けるための措置です。当クリニックのウェブサイトから簡単に予約を取ることができます。

以上、HPVワクチン救済措置接種(キャッチアップ接種)についての詳細な情報をお伝えしました。皆様の健康を守るため、ぜひこの機会にHPVワクチンの接種をご検討ください。よろしくお願い申し上げます。