子どもの熱中症について
2024年6月19日
みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
「熱中症って何?」「子どもが熱中症になったらどうすればいいの?」など、熱中症に関する疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。この記事では、子どもの熱中症の原因や予防法、そして症状と対策について詳しく解説します。熱中症について知識を深め、適切な対策を講じましょう。
熱中症とは?
熱中症とは、高温環境に長時間さらされることで体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節ができなくなる症状のことです。特に子どもは体温調節機能が未熟なため、大人よりも熱中症になりやすいと言われています。
熱中症の原因
熱中症の原因は多岐にわたります。主な要因は以下の通りです。
・高温多湿の環境:暑い日や湿度が高い日に、長時間外で遊ぶこと。
・水分不足:十分な水分を摂らないこと。
・体温調節機能の未熟さ:子どもは大人よりも体温調節が苦手です。
・体力低下:体調不良や疲れが溜まっているときに、熱中症になりやすいです。
熱中症のサインとしては
・めまい
・立ちくらみ
・手足のしびれ
・気分の不快
・頭痛
・吐き気
・だるさ
などがありますので見逃さないようにしてください。
汗に関しては、最初は(軽症のうちは)たくさんの汗をかきますが、重症になると汗が出なくなるので、
「汗をかいていないので熱中症ではない」ということはありません。
熱中症の予防には、暑さを避けることが一番重要です。
また、やむを得ず暑いところにいる場合にはこまめに水分補給しましょう。
そして通気性の良い、軽い服装を心がけましょう。帽子をかぶることで直射日光を避けることができます。
高齢者やお子さまは、特に注意してください。
応急処置のポイントは
・涼しい場所に移動する
・身体を冷却する
・水分補給
ですので、万が一、めまい、だるさ、頭痛などの熱中症の症状が出たら、涼しい場所に移動し、衣服をゆるめ体を冷やし、水分・塩分補給しましょう。
医療機関への受診
けいれんがある、もしくは応急処置しても意識障害があるときは迷わず救急車を呼んでください。
何か気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。皆様のご家庭が安全で安心して過ごせるよう、これからもサポートしてまいります。