インフルエンザで起こる異常行動とは?知っておきたい注意点と家庭でできる対策
2025年11月18日
みなさんこんにちは。静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
冬になると流行しやすいインフルエンザですが、熱や咳だけでなく、まれに「いつもと全く違う行動」がみられることがあります。とくに子どもは体調の変化に弱く、強い発熱が出たときに一時的におかしな行動をすることがあります。厚生労働省も注意を呼びかけており、家庭でも知っておくことが大切です。
インフルエンザでは急な高熱が出て、体がつらくなるだけでなく、頭がぼんやりして落ち着かなくなることがあります。とくに発熱から2日間は注意が必要とされています。体のだるさ、脱水、睡眠不足などが重なり、一時的に判断力が弱くなるためと考えられています。
実際にみられる行動として、急に立ち上がって外へ行こうとする、窓を開けてベランダに出ようとする、誰かに追われていると感じて走り出す、意味の通らないことを言いながら泣いたり笑ったりする、といった例があります。多くは短時間でおさまりますが、事故につながる危険があります。
ここで重要なのは、「タミフルを飲むと異常行動が起こる」という誤解が今も残っている点です。これについては、国の調査でタミフルなどの抗インフルエンザ薬と異常行動の間に因果関係はみられないと明確に示されています。異常行動は薬の副作用ではなく、インフルエンザそのものによる高熱や体調不良が主な原因と考えられています。この点を正しく理解することで、必要な薬をためらうことなく使うことができます。
家庭でできる対策は、まず「危険な場所に近づけないようにすること」です。窓やベランダの鍵を閉める、階段や玄関に行けないようにする、深夜に一人で動き回れないようにする、といった環境づくりが大切です。水分をこまめに取り、静かに休めるようにすることも役立ちます。
受診の目安としては次のような場合です。
・呼びかけに反応しにくい
・うまく歩けない、ふらつく
・けいれんが起きた
・呼吸が苦しそう
・普段と明らかに様子が違う
こうしたときは早めに医療機関へご相談ください。
まとめ
インフルエンザでは発熱の時期に一時的な異常行動が起こることがありますが、薬が原因ではありません。窓や玄関の施錠、安全な環境づくり、十分な休養と水分補給が大切です。様子がおかしいと感じたときは迷わず医療機関に相談してください。
当院ではインフルエンザの診察だけでなく、異常行動の注意点や家庭での見守り方法についても丁寧に説明しています。気になる症状があればいつでもご相談ください。
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