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ゴールデンウィーク中の診療日と休診日について

2024年ゴールデンウィークのお知らせ

ゴールデンウィーク期間中の診療日と休診日について、皆様にお知らせいたします。

診療日
・4月27日(土)
・4月30日(火)
・5月1日(水)
・5月2日(木)
この期間中は、通常通り診療を行います。ご予約やご相談がある方は、お早めにご連絡ください。

休診日
・4月28日(日)
・4月29日(月)
・5月3日(金)
・5月4日(土)
・5月5日(日)
・5月6日(月)
ゴールデンウィーク中の上記日程は休診とさせていただきます。緊急の場合は、救急医療センター等をご利用ください。

ゴールデンウィーク中のご注意事項

ゴールデンウィーク中は、ご家族やご自身の健康に十分注意し、楽しい休暇をお過ごしください。休診日中に体調を崩された場合は、休診明けにご相談いただければ、全力でサポートいたします。

休診日に関するお問い合わせ

休診日についてご不明な点がございましたら、休診前にお気軽にお問い合わせください。

シンプルな対策で花粉症の症状を緩和!

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今日は、花粉症対策についてお話します。

最近、花粉症の患者さんからよく耳にする相談があります。「今年の花粉症、とても症状強いんですよね。ずっと飲んでる薬が効かないから、違うの出してくれますか?」。確かに、この時期は花粉や黄砂が多く、症状が辛いですよね。

しかし、薬を変更する前にぜひやって欲しいことがあります。それは、「玄関での予防」です。

花粉症や黄砂の主な原因は、外からの微粒子です。これらが家の中に侵入し、部屋の中で舞い上がることで症状が悪化することがあります。そこで、玄関での予防が重要になってきます。

玄関で体を払うことで、室内への花粉の持ち込みを最小限に抑えられるのです。

実際、先日の患者さんもその効果を実感してくれました。「えぇ?そんなんで?」と最初は疑問に思われたかもしれませんが、実際に次に再訪してくれたときには、「めっちゃ効果ありました!」と喜んでいただけました。

このように、身近な場所でのちょっとした工夫が、花粉症や黄砂アレルギーの症状を軽減する助けになることがあります。もちろん、症状がひどい場合は医師に相談して適切な治療を受けることも大切ですが、日常生活での予防も忘れずに行いましょう。

玄関での予防は、簡単で手軽な方法です。ぜひ、試してみてください。身体の負担が軽減され、快適な日常生活を送れるかもしれません。

まとめ
花粉症対策には、薬だけでなく、生活習慣も重要です。玄関で花粉を払うという簡単な習慣を取り入れることで、症状を大幅に軽減することができます。

その他、花粉症対策におすすめの生活習慣

・外出時はマスクやゴーグルを着用する
・洗濯物は室内干しにする
・加湿器を使って室内の湿度を上げる
・空気清浄機を使って花粉を除去する
・十分な睡眠と休息を取る
・バランスの良い食事を摂る

これらの対策を組み合わせることで、快適な春を過ごしましょう!

風邪薬:症状を和らげるだけで、風邪そのものを治すわけではありません

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今日は、風邪薬についてお話します。

風邪をひくと、発熱、咳、鼻水、のどの痛みなど、様々な症状が現れます。これらの症状はつらいものです。そこで、多くの方が風邪薬を服用します。

しかし、風邪薬は風邪そのものを治す薬ではありません。これらの薬は、あくまでも症状を和らげるためのものです。

風邪の原因のほとんどはウイルスです。ウイルス感染症に対して、特効薬はありません。つまり、ウイルスをやっつける薬はないのです。

風邪薬には、解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン薬、鎮咳去痰剤、抗ウイルス薬など様々なものがあります。これらの成分は、それぞれ症状を抑える働きをします。

例えば、解熱鎮痛剤は熱や痛みを抑えます。抗ヒスタミン薬は鼻水やくしゃみを抑えます。鎮咳去痰剤は咳や痰を抑えます。抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑制します。

風邪薬を服用することで、つらい症状を和らげることができます。しかし、薬を飲んだからといって、すぐに風邪が治るわけではありません。

風邪を早く治すためには、ゆっくり休むことがもっとも重要です。

十分な睡眠と休息を取ることで、体の免疫力が向上し、ウイルスを撃退することができます。

また、水分補給も大切です。水分不足は脱水症状を引き起こし、体調を悪化させてしまいます。

さらに、栄養バランスの良い食事を摂ることも重要です。食事から十分な栄養を摂取することで、体の回復を早めることができます。

風邪薬はあくまでも補助的なものです。症状がつらいときは、風邪薬を服用して症状を和らげましょう。しかし、薬に頼りすぎず、ゆっくり休むことが大切です。

風邪をひいたときの過ごし方
・十分な睡眠と休息を取る
・水分補給をこまめに行う
・栄養バランスの良い食事を摂る
・無理せず、体調に合わせて行動する

風邪薬の服用について
・医師や薬剤師の指示に従って服用する
・用法用量を守って服用する
・他の薬と併用する場合は、医師や薬剤師に相談する

風邪をひかないためには、以下の点に注意しましょう。
・手洗いを徹底する
・十分な睡眠と休息を取る
・バランスの良い食事を摂る
・適度な運動をする
・ストレスを溜めない

手洗いは、風邪予防の基本です。石鹸を使って、指先や爪の間までしっかりと洗いましょう。

十分な睡眠と休息を取ることで、体の免疫力が向上し、風邪にかかりにくくなります。

バランスの良い食事を摂ることで、必要な栄養素を体に補給することができます。

適度な運動をすることで、血行が促進され、体の免疫力が向上します。

ストレスを溜めないことも大切です。ストレスは体の免疫力を低下させてしまいます。

まとめ
風邪薬は風邪そのものを治す薬ではありません。症状を和らげるための補助的なものです。風邪を早く治すためには、ゆっくり休むことがもっとも重要です。

また、風邪をひかないためには、手洗いを徹底する、十分な睡眠と休息を取る、バランスの良い食事を摂る、適度な運動をする、ストレスを溜めないなどの予防策も大切です。

風邪の治療に関してご不明な点があれば、いつでもご相談ください。お子様の健康を全力でサポートします!

新生活に向けて – 保育園入園式後の健康管理

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

4月1日は多くの保育園で入園式が行われたようですね。当院にも、入園式の帰りに受診される方が多くみられました。

新しい環境に慣れることは、子供にとって大きなストレスです。慣れない場所、新しい先生や友達、生活リズムの変化など、様々なことに戸惑い、体調を崩してしまうことがあります。

入園後の体調不良でよく見られる症状としては、発熱、鼻水、咳、腹痛、嘔吐などがあります。これらの症状は、ほとんどの場合、数日で自然に治ります。しかし、中には重症化するケースもありますので、注意が必要です。

入園後の体調不良に注意すべき点

◯以下の症状がある場合は、早めに受診してください。

・38度以上の発熱
・止まらない咳や鼻水
・ひどい腹痛や嘔吐
・顔色が悪い
・ぐったりしている
・いつもと様子が違う

◯入園後の体調不良は、数日で自然に治ることが多いですが、症状が長引く場合は、医師に相談してください。

新しい生活に慣れるためのポイント

◯入園前に、園生活に慣れるための準備をしておきましょう。
・園と同じような生活リズムに慣れさせておく
・簡単な挨拶や自己紹介を練習しておく
・トイレトレーニングをしておく

◯無理のないように、少しずつ園生活に慣らしていきましょう。
・最初は短時間だけ登園し、徐々に時間を延ばしていく
・園での様子を聞いて、子供のペースに合わせていく

◯子供が不安やストレスを感じている場合は、話を聞いてあげましょう。
・入園式の様子を聞いてあげる
・園での楽しかったことを聞いてあげる
・不安な気持ちを否定せずに受け止めてあげる

入園は、子供にとって大きな節目のイベントです。新しい生活に慣れるまで、保護者の皆様も温かく見守ってあげてください。

当院では、入園後の体調不良に関する相談も受け付けております。

ご心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。

小学校入学前に忘れずに!ワクチン接種について

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

春が訪れ、新入学を迎えるお子さまがいらっしゃるご家庭は、準備で慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。

入学準備で忘れがちなのが、ワクチン接種です。

小学校入学前に接種しておくべきワクチン

・MRワクチン(麻疹・風疹ワクチン)第2期
・おたふくかぜワクチン(2回目)

MRワクチンは、麻疹と風疹を予防するワクチンです。麻疹は非常に感染力が強く、重症化すると肺炎や脳炎などの合併症を引き起こす可能性があります。風疹は、発熱や発疹のほか、妊婦が感染すると胎児に先天性風疹症候群を引き起こす可能性があります。

おたふくかぜワクチンは、おたふくかぜを予防するワクチンです。おたふくかぜは、発熱や耳下腺の腫れなどの症状を引き起こします。近年、流行が拡大しており、成人の患者も増加しています。

接種時期

・MRワクチン(麻疹・風疹ワクチン)第2期
◯平成29年(2017年)4月2日~平成30年(2018年)4月1日生まれのお子さまは、令和6年(2024年)3月31日までに接種が必要です。
◯平成30年(2018年)4月2日~平成31年(2019年)4月1日生まれのお子さまは、令和6年(2024年)4月1日から接種が可能です。

・おたふくかぜワクチン(2回目)
◯任意接種ですが、1歳~3歳までに1回目を接種している場合は、小学校入学前までに2回目を接種することを推奨しています。
◯小学校入学後でも接種可能です。

同時接種

この2つのワクチンは同時接種が可能です。同時接種することで、複数の病気から同時に予防することができます。

その他

・ワクチン接種は、病気の予防に効果的な手段です。
・副反応が出る可能性もありますが、多くの場合軽度で自然に治ります。
・ワクチン接種に関する疑問や不安は、受診時にご相談ください。

お子さまの健康を守るために、
小学校入学前に必要なワクチン接種を忘れずに行いましょう!

健康づくりのための睡眠について

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

みなさんは、睡眠の質や時間をしっかりと意識したことがありますか?

政府は「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を策定し、年代別に適切な睡眠時間と睡眠の確保に向けた推奨事項を示すとともに、睡眠環境や生活習慣などに関する参考情報を提供していますので、ご紹介したいと思います。

世代別の適切な睡眠時間

・成人: 6時間以上を目安
・小学生: 9時間から12時間
・中学生・高校生: 8時間から10時間
・高齢者: 寝床にいる時間が8時間以下

睡眠不足による健康リスク

睡眠時間が短いと、肥満、高血圧、糖尿病、心疾患、脳血管疾患、認知症、うつ病などの発症リスクが高まることが研究で示されています。

睡眠時間の現状

日本人の労働世代では、睡眠時間が6時間未満の人が約35〜50%を占めており、睡眠不足傾向が顕著です。

適正な睡眠時間

成人においては、おおよそ6〜8時間が適正な睡眠時間と考えられますが、個人差があります。日中の眠気や睡眠休養感に応じて、各自必要な睡眠時間を自ら探る必要があります。

睡眠時間の確保

睡眠時間を確保するためには、生活習慣や睡眠環境を見直すことが重要です。食生活や運動、嗜好品の摂り方、寝室の快適さ、寝る前のリラクゼーションなどに注意しましょう。また、長時間労働の是正や勤務間インターバルの活用など、働き方改革も睡眠の質と量に影響します。

子供と青少年の睡眠習慣

子供が成長するにつれて、自分で就寝時間を調整する傾向がありますが、親は十分な睡眠時間を確保できるように時間を設定する手助けをするべきです。朝食を抜くことも、規則正しい睡眠スケジュールを維持することを阻害します。

推奨される睡眠時間

・小学生: 9〜12時間
・中学生と高校生: 8〜10時間

遅くまで起きている原因と予防

思春期になると、睡眠覚醒リズムが遅くなり、早く寝ることや早く起きることが難しくなります。これは、課外活動、勉強、交流、デジタルデバイスの使用などの社会的要因によって悪化する可能性があります。睡眠障害を発症しないためには、朝に十分な日光を浴びる、朝食を食べる、日中に運動する、寝る前にデジタルデバイスを使わないなどが重要です。

高齢者の睡眠

高齢者では、睡眠時間よりも寝床にいる時間が重要であり、寝床にいる時間が8時間以上になると死亡リスクや認知機能の低下リスクが増加することが報告されています。

睡眠休養感の確保

睡眠時間を十分とっているにもかかわらず、睡眠休養感(睡眠で休養がとれている感覚)が低い場合は、寝床時間の制限、昼寝の避け方、日中の活動と昼夜のメリハリのつけ方などの対策が有効な場合があります。

以上ですが、お子さんが睡眠リズムが悪い、寝られない、など心配なことがありましたらぜひ外来でご相談ください。

スギ花粉飛散中

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

2024年のスギ花粉飛散予測が出ましたね。静岡県富士市では、2月上旬から飛散し、飛散量は平年並みと予想されていますが、油断は禁物です!

花粉症は、子どもの健康にも影響を与えます。

目のかゆみ、鼻水、くしゃみなどの症状で、集中力が低下し、勉強や遊びに支障をきたすことがあります。
ひどい鼻づまりは、睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。
アレルギー体質は、将来、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのリスクを高める可能性があります。
しっかりと対策し、子どもたちを花粉症から守りましょう!

1. 舌下免疫療法

アレルギーの原因となる物質を少量ずつ体内に与えることで、体質を改善していく治療法です。スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、6月から12月までが初回開始の期限です。まだ検討中の方は、お早めにご相談ください。

2. 日常生活での対策

外出時はマスクを着用し、帰宅後は衣服を払い、うがい・手洗いを徹底しましょう。
洗濯物は部屋干しにし、掃除機はこまめにかけましょう。
空気清浄機を使用するのも効果的です。
目のかゆみには、冷やしたタオルや目薬がおすすめです。
鼻水や鼻づまりには、鼻洗浄や点鼻薬も効果的です。

3. 症状がひどい場合は、早めに医療機関を受診しましょう

花粉症の症状は、適切な治療で改善することができます。症状がひどい場合は、お早めに当院にご相談ください。
血液検査も行っております。

4. 花粉症情報サイトも活用しましょう

気象庁:https://tenki.jp/pollen/
子どもたちの健康を守るため、今年こそは花粉症対策をしっかりと行いましょう!

詳しくはこちらをご覧ください。
https://kawamura-kodomo.jp/zekka/

ノロウイルス感染症による食中毒について

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今回は、冬場に多く見られるノロウイルス感染症による食中毒についてお話ししたいと思います。

・ノロウイルスとは

ノロウイルスとは、食品や水、汚染された手や物に触れることで感染するウイルスの一種です。ノロウイルスは非常に感染力が強く、少量のウイルスでも発症する可能性があります。また、ノロウイルスは消毒剤にも強く、熱にも耐えるため、一度感染すると広がりやすいです。

・ノロウイルス感染症の症状と治療法

ノロウイルス感染症の主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などです。症状は感染後24時間以内に現れ、通常2~3日で治まります。しかし、重症化すると脱水症状や電解質の異常を引き起こすことがあります。特に乳幼児や高齢者、基礎疾患のある方は注意が必要です。

ノロウイルス感染症の治療法は、特効薬はありません。対症療法として、水分や電解質の補給、解熱剤や鎮痛剤の服用などが行われます。また、吐き気や下痢を抑える薬は、症状を悪化させる可能性があるため、使用しないでください。症状が長引く場合や、脱水症状の兆候がある場合は、医療機関を受診してください。

・ノロウイルス感染症の予防法

ノロウイルス感染症の予防法としては、以下のことに注意しましょう。

– 食品の衛生管理を徹底する。生ものや加熱不十分なものは避ける。調理器具や食器はよく洗う。
– 手洗いをこまめに行う。特に食事前やトイレ後は必ず石鹸で洗う。アルコール消毒も有効。
– 感染者との接触を避ける。感染者の嘔吐物や便には大量のウイルスが含まれるため、触れないようにする。感染者の使用したタオルや衣類は別に洗う。
– 感染した場合は、自宅で安静にする。外出や学校や職場への出席は控える。感染が治まるまで、他の家族との共用スペースや食器の使用は避ける。

以上、ノロウイルス感染症による食中毒についてでした。ノロウイルスは冬場に流行することが多いですが、一年中発生する可能性があります。感染を防ぐためにも、日頃からの衛生管理と免疫力の向上に努めましょう。

はしかのワクチン、受けていますか?年長児は特に注意が必要です

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今回は、はしかのワクチンについてお話ししたいと思います。はしかは、高熱や発疹などの症状を引き起こす感染症で、重症化すると肺炎や脳炎などの合併症を起こすこともあります。はしかのワクチンは、1歳児と小学校入学前の2回接種が推奨されていますが、忘れていませんか?特に、年長児(年長さん)は、入学前に2回目の接種を完了しておく必要があります。

日本では、2006年度からはしかのワクチンの2回接種制度が始まりました。その結果、はしかの患者数は大幅に減少し、2015年には世界保健機関(WHO)からはしかの「排除状態(土着するウイルスによる感染が確認されない状態)」と認定されました。これは、日本の予防接種の効果を示すものです。

しかし、はしかはまだ世界的に流行しており、日本でも2018年に訪日客から感染が広がりました。また、世界保健機関(WHO)によると、分類する6つの全地域で麻疹患者の増加が観察され, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により, 2021年は麻しんワクチンの初回接種率が2008年以来最低となり, 4,000万人以上の子どもたちが接種を受けられず、このため, 世界中でより大きな麻疹流行のリスクが高まっています。

はしかなどの感染症は、予防接種を受ければほぼ確実に感染を防げるため「VPD(ワクチンで防げる病気)」と呼ばれます。予防接種は、自分自身の健康を守るだけでなく、周りの人にも感染を広げないというメリットがあります。多くの人が予防接種を受けることで「集団免疫」が形成され、感染の拡大を防ぐことができます。

2022年度、静岡県のはしかのワクチンの接種率は、1回目が96.0%、2回目が93.3%でした。全国的にも2回目の接種率が下がる傾向にありますが、どちらも95%以上が目標です。小学校入学前のお子さんは、3月末までに必ず2回目の接種を受けてください。当院では、はしかのワクチンの接種を随時受け付けていますので、ご予約はお早めにお願いします。

はしかのワクチンは、お子さんの健康を守るために大切なものです。忘れずに受けてくださいね。それでは、また次回のブログでお会いしましょう。かわむらこどもクリニックでした。

HPVワクチン救済措置接種(キャッチアップ接種)について

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今回は、子宮頸がん予防ワクチンであるHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの接種について、詳しくお話ししたいと思います。HPVワクチンは、2013年4月に定期接種となりました。しかし、接種後に痛みや運動障害などの多様な症状が報告されたため、同年6月14日から積極的な接種勧奨は差し控えられていました。

その後、国の検討部会において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたことから、2021年11月から接種勧奨が再開されました。これは、HPVワクチンが子宮頸がんの予防に非常に有効であるという科学的な証拠に基づいています。

さらに、積極的勧奨が差し控えられていた期間に、接種機会を逃した方に対する救済措置接種(キャッチアップ接種)を実施しています。これは2025年3月31日までの時限措置で、接種を逃した方々に再度、HPVワクチンを接種する機会を提供するものです。

対象となるのは、1997年(平成9年)4月2日生まれから2007年(平成19年)4月1日生まれまでの女性で、HPVワクチンの3回接種を終えていない未接種者・接種中断者です。これらの方々は無料で接種を受けることができます。これは、子宮頸がんの予防という重要な目的を達成するための措置です。

希望する方は、2024年9月までに接種を開始しましょう。HPVワクチンの接種は半年間で3回が標準です。これは、ワクチンの有効性を最大限に引き出すためのスケジュールです。

予約はインターネットからお願いします。これは、皆様のご都合に合わせてスムーズに予約を取ることができ、また、クリニックの混雑を避けるための措置です。当クリニックのウェブサイトから簡単に予約を取ることができます。

以上、HPVワクチン救済措置接種(キャッチアップ接種)についての詳細な情報をお伝えしました。皆様の健康を守るため、ぜひこの機会にHPVワクチンの接種をご検討ください。よろしくお願い申し上げます。