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水筒が子どものお腹に!?ストラップ付き水筒による内臓損傷にご注意ください

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

登園・登校時やお出かけの際、ストラップ付きの水筒を肩から下げているお子さんをよく見かけます。手が空き便利なため、多くの家庭で活用されているアイテムですが、実はこの水筒が原因で腹部を打ち、内臓を損傷するという事故が発生しています。小さな体にとって、硬い水筒が強い衝撃となることもあるため注意が必要です。

実際に起こった事故とそのメカニズム

歩いている途中で転んだり、遊具から滑り落ちたりした際、水筒が身体の前にぶら下がっていると、硬い部分が腹部に勢いよくぶつかることがあります。特に体格の小さなお子さんでは、衝撃が直接内臓に伝わることがあり、まれに肝臓や腸などに損傷をきたすこともあります。外傷が目立たない場合でも、内部で出血が起こっていることがあるため、注意が必要です。

どのようなケースが危険か(年齢・使用シーン)

特に注意が必要なのは、未就学児や小学校低学年のお子さんです。身体がまだ小さく、バランスを崩しやすい年齢であるため、転倒時に水筒が直接お腹に当たりやすい傾向にあります。また、階段や公園の遊具で走ったり跳んだりする際も、水筒の揺れによる衝撃が加わることがあります。

安全対策とおすすめの使い方

事故を防ぐために、以下の対策をおすすめします:

・水筒は身体の前でなく、サイドやリュックに装着するようにする
・軽くて柔らかい素材の水筒を選ぶ
・ストラップの長さを調整し、ぶら下がりすぎないようにする
・激しい運動をする場面では、水筒を外しておく

また、落下や衝突が起こった後、お子さんが「お腹が痛い」と訴える場合は、念のため医療機関を受診してください。

保護者の皆さまへのメッセージ

子どもたちの安全を守るには、日常に潜む小さなリスクにも目を向けることが大切です。便利なアイテムでも、使い方や状況によっては思わぬ事故につながることがあります。水筒の選び方・持ち方を少し工夫するだけで、防げる事故もあります。お子さんが毎日安全に過ごせるよう、ぜひご家庭でも一度見直してみてください。

まとめ

ストラップ付き水筒は便利なアイテムである一方、使い方によっては腹部への衝撃により内臓を損傷するリスクもあります。特に小さなお子さんでは、転倒時などに重大なケガにつながる恐れがあります。水筒の位置や素材、使用場面に気をつけることで、防げる事故も多くあります。日常の道具だからこそ、安全に使える工夫を取り入れて、安心して登園・登校・外出を楽しめるようにしましょう。

帯状疱疹ワクチン定期接種制度について

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

令和7年度から帯状疱疹ワクチンの定期接種制度が始まります。帯状疱疹は加齢や免疫力の低下によって発症リスクが高まる病気ですが、ワクチン接種により予防が可能です。

本記事では、対象者・接種できるワクチンの種類・費用助成制度などについて詳しく解説します。

帯状疱疹とは?ワクチン接種の重要性
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因である「水痘・帯状疱疹ウイルス」が体内に潜伏し、免疫力の低下により再活性化することで発症する病気です。

主な症状として、体の片側にピリピリとした痛みを伴う発疹が現れます。特に高齢者では、「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼ばれる強い痛みが長期間続く後遺症が残ることがあり、生活の質(QOL)に大きく影響を与えることがあります。

ワクチン接種により、発症リスクを軽減し、重症化を予防することができます。

対象となる方(富士市在住の方)
令和7年度から、以下の年齢の方が定期接種の対象となります。

【対象年齢】
・令和7年度中に65歳になる方
・令和7年度中に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方(5年間の経過措置)
・令和7年度に限り101歳以上の方は全員対象
・60~64歳で、HIVによる免疫機能の障害があり、日常生活がほとんど不可能な方

※帯状疱疹にかかったことがある方も対象です。

接種できるワクチンは2種類!それぞれの違いは?
帯状疱疹ワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があり、いずれかを選択することができます。

生ワクチン「ビケン」 
種類  生ワクチン  
接種回数  1回  
効果の持続期間  約5年  
予防効果  約50~60% 
費用  比較的安価  
接種できない方  免疫が低下している方 

不活化ワクチン「シングリックス」
種類  不活化ワクチン
接種回数  2回(2か月間隔)
効果の持続期間  10年以上
予防効果  約90%
費用  高価
接種できない方  なし(基本的に全員接種可)

「ビケン」は1回接種で済み、費用も抑えられますが、免疫が低下している方は接種できません。一方、「シングリックス」は2回接種が必要ですが、高い予防効果と長期間の持続性があります。

どちらのワクチンが適しているかは、体質や健康状態、費用面などを考慮して医師と相談のうえ決めましょう。

接種費用と助成制度
帯状疱疹ワクチンの定期接種では、自己負担額の一部が助成されます。

富士市の助成額
「ビケン」:3,300円
「シングリックス」:7,700円/回 ※年度内に接種した回数分助成されます。2回とも助成を受けて接種するには、遅くとも1回目を1月までに接種してください。

まとめ:帯状疱疹ワクチンで健康な毎日を
帯状疱疹は、加齢とともにリスクが高まる病気ですが、ワクチン接種による予防が可能です。

定期接種の対象となる方は、ぜひこの機会に接種を検討しましょう。

ワクチンの種類について不安がある方は、当院でのご相談も可能です。詳しくは、お気軽にお問い合わせください。

日本脳炎ワクチンは生後6か月から定期接種可能です!

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

お子さんの健康を守るために、予防接種はとても大切です。その中でも、日本脳炎ワクチンは感染を防ぐために重要なワクチンの一つです。  

今回は、日本脳炎ワクチンの接種スケジュールやその重要性について詳しくご説明します!  

日本脳炎とは?

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスによって引き起こされる感染症です。主に蚊(コガタアカイエカ)を媒介として感染します。  

日本脳炎の主な特徴

・発熱・頭痛・嘔吐などの症状が現れる  
・重症化すると脳炎を引き起こし、死亡率が高い  
・後遺症として知的障害や運動障害が残ることがある
・日本国内でも、毎年数名の発症報告がある(静岡県では2023年と2024年に1例ずつ確認されました)

日本脳炎ウイルスを持つ蚊は全国的に生息しているため、どこでも感染のリスクがあります。特に、夏から秋にかけて感染の可能性が高まります。  

このため、日本脳炎ワクチンの接種はとても重要です!  

日本脳炎ワクチンの接種スケジュール

日本脳炎ワクチンは生後6か月から接種可能です。  

| 接種時期 | 接種回数 | 備考 |  
| 1期初回 生後6か月~ | 2回 | 1週間から4週間の間隔で接種 |  
| 1期追加 | 1回 | 初回接種から1年後 |  
| 2期(9歳) | 1回 | 13歳になるまでに接種 |  

日本脳炎ワクチンの接種スケジュールの注意事項

・1期接種は定期接種の対象年齢(生後6か月~7歳5か月)であれば、公費で無料接種が可能です!  
・2期は定期接種では9歳以上13歳未満が対象となります。3歳未満で接種開始した場合でも同様のタイミングで接種となります。
・平成7年4月2日生まれから平成19年4月1日生まれの人で、第1期、第2期の接種が終わっていない人は特例対象者として、定期接種の対象となり、20歳未満まで接種できます。
・日本脳炎の問診票がない人は、フィランセ健康政策課で配布しています。母子健康手帳を必ず持参してください。

日本脳炎ワクチンを接種するメリット

① 重症化を防ぐ
日本脳炎にかかると死亡率が高く、重篤な後遺症が残る可能性があります。ワクチン接種によって、発症や重症化を防ぐことができます。

② 集団免疫の形成  
ワクチン接種が進むことで、ウイルスの拡散を防ぎ、地域全体の感染リスクを減らすことができます。  

③ 流行地域への渡航対策  
日本脳炎は日本だけでなく、東アジア・東南アジアの国々でも流行しています。旅行や帰省などで海外に行く予定がある場合は、事前にワクチン接種を検討しましょう。  

日本脳炎ワクチンの接種時の注意点

 
接種できない場合もある?  
-発熱時や体調がすぐれない場合は、医師と相談の上、接種を延期しましょう。  
-過去のワクチン接種で強いアレルギー反応があった方は、接種前に医師に相談してください。  

まとめ

 
・日本脳炎は蚊を媒介する感染症で、重症化すると命に関わることも  
・ワクチン接種によって発症や重症化を予防できる  
・通常は3歳からだが、生後6か月からも定期接種として接種可能
・海外渡航予定がある場合は、早めの接種を検討しましょう!  

当院では、生後6か月から日本脳炎ワクチンの定期接種を行っています。お子さんの健康を守るため、ぜひ予防接種をご検討ください!

学校の健康診断で再検査といわれたら|当院でできる尿検査・血液検査・心電図・胸部レントゲン検査

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

春や秋の学校健康診断の後、「再検査が必要です」と学校から通知を受け取ることがあります。突然のことで不安になる保護者の方もいらっしゃいますが、実際には多くのお子さんが成長の過程で何らかの再検査を指示されることがあります。

今回は、当院で対応可能な検査内容や受診時のポイントについてご紹介いたします。

【学校健診の再検査とは?よくあるケース】

学校の健康診断では、お子さんの健康状態をチェックするために様々な検査が行われます。健診後に「再検査のお知らせ」をもらった場合、どのような検査が必要なのかをまず確認しましょう。

よくある再検査の項目には、以下のようなものがあります。

・尿検査での異常(タンパク尿、血尿など)  
・心電図の波形に異常が見られる場合  
・胸部レントゲンで陰影などの変化があった場合  
・貧血やその他の項目で血液検査が必要とされた場合  

再検査と聞くと不安に思うかもしれませんが、ほとんどの場合は念のための確認であり、大きな問題でないケースも少なくありません。

【当院で実施できる検査について】

かわむらこどもクリニックでは、以下の学校健診再検査に対応しています。

・尿検査  
・心電図検査  
・胸部レントゲン検査
・血液検査  

お子さんの年齢や体調に合わせて、できるだけ負担が少なく済むように検査を行います。また、ご希望があれば検査結果についても丁寧にご説明します。

【各検査の目的と流れ】

それぞれの検査には、次のような目的があります。

・尿検査:腎臓や尿路の状態を確認し、タンパク尿や血尿がないかを調べます  
・心電図検査:心臓の電気的な活動を記録し、不整脈や波形の異常がないか確認します  
・胸部レントゲン:肺や心臓の大きさ、形、影の有無などを確認します  
・血液検査:貧血の有無、感染症や体の栄養状態をチェックします  

検査は比較的短時間で終了します。心電図検査では胸や手足に電極をつけるため、脱ぎ着のしやすい服装がおすすめです。

【受診時の持ち物と注意点】

再検査の際には、以下をご持参いただくとスムーズです。

・学校から配布された再検査のお知らせ用紙  
・健康保険証(もしくはマイナンバーカード)  
・こども医療費受給者証  
・母子手帳
・診察券およびお薬手帳(ある場合)  

血液検査の内容によっては、食事制限が必要な場合があります。ご不明な点はご予約の際にお問い合わせください。

【ご予約とお問い合わせについて】

検査は予約制となっております。混雑を避けてスムーズにご案内するためにも、事前にお電話でご予約ください。

不安な点やご質問がありましたら、お電話にてお気軽にご相談ください。スタッフが丁寧にご案内いたします。

【まとめ】

学校健診で再検査の通知を受けたときは、慌てずに必要な検査を受けましょう。当院では尿検査、心電図、胸部レントゲン検査に加えて、血液検査にも対応しております。

成長にともなう一時的な変化であることも多いため、まずは正しく状況を把握することが大切です。かわむらこどもクリニックでは、地域のお子さまの健康をしっかりとサポートしています。どうぞ安心してご相談ください。

抱っこひも落下に注意

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今回は、赤ちゃんの安全に関わる「抱っこひも使用時の落下事故」についてお話しします。

赤ちゃんを連れて外出する際に便利な抱っこひもですが、使用方法を誤ると、赤ちゃんが落下して大けがをしてしまう危険性があります。実際に、全国では毎年多くの抱っこひもによる事故が報告されています。落下によって頭を打ち、救急搬送されるケースも少なくありません。

特に注意が必要な場面としては以下のようなケースが挙げられます。

・抱っこひもを使ったまま前かがみになる  
・留め具の締め忘れ、緩み  
・装着したまま階段の昇り降りをする  
・寝ている赤ちゃんをそのまま抱っこひもで運ぼうとする  
・抱っこひもが体に合っていない、サイズ調整が不十分

これらの行動は、赤ちゃんがバランスを崩して落下してしまう原因になります。抱っこひもを使用する際には、正しい使い方を守ることがとても大切です。

抱っこひもを使う前には以下の点を確認しましょう。

・説明書をよく読み、正しい装着方法を理解する  
・使用前にすべての留め具がしっかりと固定されているか確認する  
・前かがみになるときは、赤ちゃんをしっかり支える  
・必要に応じて、鏡などで装着状態を確認する  
・安全性の高い商品を選ぶ

また、赤ちゃんが眠ってしまった後も、抱っこひもに頼らず、できるだけ安全な場所(ベビーベッドなど)に寝かせてあげることが望ましいです。

育児中は慌ただしく、つい確認を忘れてしまうこともあるかと思いますが、赤ちゃんの安全を守るためにはほんの少しの注意がとても大きな意味を持ちます。

安心・安全に赤ちゃんとの時間を過ごすためにも、ぜひ今一度、抱っこひもの使い方を見直してみてください。

何かご不明な点や不安なことがありましたら、当院でもご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

【春の交通安全】4月〜6月は子どもの事故が多発!ドライバーの皆さんへお願い

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
新年度が始まり、子どもたちの生活環境が大きく変わる4月から6月にかけては、小学生低学年を中心に交通事故が多発する時期です。特に下校時間に事故が多く発生しています。

小さな命を守るために、車を運転される方は子どもの行動に注意を払い、安全運転を心がけましょう!

子どもが巻き込まれやすい事故の特徴
この時期に発生しやすい事故の特徴として、以下のようなケースが挙げられます。

・下校中の飛び出し事故
新1年生はまだ交通ルールに不慣れで、信号のない場所や駐車車両の間から急に飛び出してしまうことがあります。

・横断歩道での事故
歩行者優先のルールが守られず、横断中の子どもと車の接触事故が発生することがあります。

・自転車事故
小学校低学年の子どもは自転車の運転に慣れておらず、バランスを崩して転倒したり、車道に飛び出してしまうことがあります。

ドライバーの皆さんへ:事故を防ぐためのポイント
・学校周辺や住宅街ではスピードを落とす
通学路や子どもが多いエリアでは、徐行運転を徹底しましょう。

・横断歩道では必ず一時停止
子どもは急に渡り始めることがあります。横断歩道の手前では確実に一時停止し、渡る子どもがいないか確認しましょう。

・駐車車両の影からの飛び出しに注意
路上駐車が多い場所では、車の間から子どもが飛び出す可能性があります。慎重に徐行運転をしましょう。

・子どもは予測不能な動きをすることを意識する
信号を守らない、いきなり方向を変えるなど、大人には予測できない行動をとることがあります。**「いつ飛び出してもおかしくない」**という意識を持ちましょう。

保護者の皆さんへ:お子さまの安全を守るためにできること
・登下校時の交通ルールを繰り返し伝える
-道路を渡るときは「右・左・右」を確認
-横断歩道は手を挙げて渡る
-信号が青でも、左右をしっかり見てから渡る

・明るい服や反射材を身につけさせる
ドライバーから視認しやすいように、明るめの服装や反射材のついたグッズを持たせると安全です。

・歩行中・自転車走行中の「ながらスマホ」をさせない
子どもがスマホを見ながら歩いたり、自転車に乗ることは非常に危険です。厳しく注意しましょう。

まとめ:みんなで子どもの安全を守りましょう!
4月から6月は、新生活に慣れない子どもたちが思わぬ事故に遭いやすい時期です。

・ドライバーは慎重な運転を心がける
・保護者はお子さまに交通ルールを繰り返し伝える

小さな命を守るために、大人一人ひとりが意識を高め、安全な環境をつくりましょう!

富士市でおたふくかぜワクチンの助成スタート!対象年齢や助成内容を解説

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

2025年4月より富士市では、おたふくかぜワクチンの助成が始まりました。今回はおたふくかぜの症状や後遺症、ワクチンの重要性や助成対象について解説していきます!

1.おたふくかぜとは?症状と合併症について
2.なぜワクチン接種が必要なのか?ムンプス難聴のリスクについて
3.富士市のおたふくかぜワクチン費用助成制度の詳細
4.助成を受けるための手続き方法と注意点
5.まとめ:助成を活用してお子さまを守りましょう

おたふくかぜとは?症状と合併症について

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスによって引き起こされる感染症で、特に1歳~10歳の子どもに多く見られます。

主な症状
・発熱(38℃前後の発熱が2~3日続く)
・耳の下(耳下腺)が腫れ、痛みを伴う
・頭痛や倦怠感、食欲不振
・まれに無症状のこともある

合併症のリスク

おたふくかぜは軽症で済むこともありますが、重い合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
・ムンプス難聴(感音性難聴): おたふくかぜにかかった子どもの約1,000人に1人が発症し、一度発症すると回復が難しい。
・無菌性髄膜炎: 高熱や激しい頭痛を引き起こし、入院が必要になることも。
・精巣炎・卵巣炎: 思春期以降に感染すると、不妊のリスクが高まる可能性あり。

このような合併症を防ぐためにも、ワクチン接種が推奨されています。

なぜワクチン接種が必要なのか?ムンプス難聴のリスクについて

おたふくかぜは、感染力が強く飛沫感染や接触感染によって広がります。学校や幼稚園など、子どもが集団生活を送る場所では特に感染リスクが高く、1人が感染するとすぐに広がる可能性があります。

ワクチンの効果
・感染予防と重症化の防止
・ムンプス難聴などの後遺症リスクを軽減
・流行の抑制につながる

おたふくかぜワクチンは日本小児科学会でも2回接種が推奨されており、1歳と年長児(5~6歳)での接種が勧められています。

富士市のおたふくかぜワクチン費用助成制度の詳細

2025年4月1日から、富士市ではおたふくかぜワクチン接種の費用助成がスタートしました。

助成対象
・接種日において富士市に住民登録がある1歳児から年長児まで

助成額と回数
・1回2,000円を2回まで助成
・通常、1回7,000~8,000円かかる費用の負担が軽減される

助成を受けるための手続き方法と注意点

助成制度を利用するには、以下の手順に従ってください。

1. 予約をする
希望する医療機関に事前に予約をしましょう。もちろん当院でも接種可能です。

2. 予診票の記入と持参
市から送付される予診票を持参し、医療機関で記入してください。

3. 予防接種を受ける
接種当日は、医療機関で説明を受け、ワクチン接種を行います。

4. 助成を受ける
接種当日に助成額を差し引いた金額を支払います。

注意点
・助成対象外の年齢で接種した場合、助成は受けられません。
・助成制度があるのは富士市に住民登録がある方のみです。

まとめ:助成を活用してお子さまを守りましょう

おたふくかぜは、ムンプス難聴や無菌性髄膜炎などの合併症を引き起こす可能性がある感染症です。ワクチンを接種することで、感染を防ぐだけでなく、重症化や後遺症のリスクを軽減できます。

富士市では、2025年4月1日から1歳児~年長児を対象に2回分の費用助成を開始しました。ワクチン接種の費用負担を軽減できるこの機会に、ぜひ接種を検討しましょう。

お子さまの健康を守るために、早めのワクチン接種をおすすめします!

赤ちゃんの健やかな成長のために!富士市の1か月児健診を受けましょう

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

当院でも2025年4月より1か月健診を実施いたします、今回は1か月健診について解説していきます!

1.1か月児健康診査とは?目的と重要性
2.健康診査の対象と受診できる期間
3.富士市の1か月児健康診査の公費負担について
4.受診の流れと必要な持ち物
5.まとめ:赤ちゃんの健康チェックを忘れずに!

1か月児健康診査とは?目的と重要性

赤ちゃんが生まれて約1か月が経つ頃、健やかな成長を確認するために「1か月児健康診査(1か月健診)」を受けることが推奨されています。

1か月児健康診査の目的
・赤ちゃんの発育・発達の状況を確認
・体重や身長の増加、黄疸の有無などの健康状態をチェック
・母乳やミルクの飲み具合、お世話の悩みについて相談
・お母さんの産後の体調についても確認し、育児の不安を解消する

この時期の健康診査は、赤ちゃんの健康管理の第一歩です。健診を受けることで、何か気になることがあれば早めに医師に相談できます。

健康診査の対象と受診できる期間

富士市の1か月児健康診査の対象となるのは、
「おおむね出生後27日を超え、生後6週に達しない乳児」です。

生後1か月の間は赤ちゃんの成長が著しく、病気の兆候や発育状況を確認する大切な時期です。小児科医による専門的なチェックを受けることで、赤ちゃんの健康をしっかりサポートできます。

また、生後6週になると受診できなくなるため、できるだけ早めに受診することをおすすめします。

富士市の1か月児健康診査の公費負担について

富士市では、1か月児健康診査の費用を公費で負担しており、無料で受診できます。

対象者
・富士市に住民登録がある赤ちゃん
・生後27日~6週未満の赤ちゃん

受診場所

静岡県内の委託契約医療機関
・受診する医療機関が委託契約しているかどうか、事前に確認しましょう。
・当院でも2025年4月から1か月健診を実施いたします。ぜひご利用ください。

この制度を利用することで、経済的な負担を気にせずに安心して赤ちゃんの健康状態を確認できます。

受診の流れと必要な持ち物

1か月児健康診査を受ける際は、以下の手順で進めます。

1. 健診の予約
医療機関によっては予約が必要な場合があるため、早めに確認し予約を入れましょう。当院ではネットからでも予約が可能です。

2. 健診当日に必要な持ち物
・1か月児「健康診査受診票」(市から配布)
・1か月児「健康診査票」(赤ちゃんの健康状態を記入する用紙)
・母子健康手帳(親子健康手帳)(成長記録や予防接種の確認に使用)

3. 健診の実施
・赤ちゃんの体重・身長・頭囲の測定
・医師による診察(黄疸の有無や股関節のチェックなど)
・育児に関する相談(授乳の仕方や生活リズムなど)

4. 健診後の注意点
・異常が見つかった場合は、追加の検査や治療が必要になることがあります。
・気になる症状があれば、健診時に医師に相談しましょう。

転居する場合の注意点
もし富士市から転出した場合、転出先の市町村で新たに「健康診査受診票」を交付してもらう必要があります。転出先の自治体に確認しましょう。

まとめ:赤ちゃんの健康チェックを忘れずに!

1か月児健康診査は、赤ちゃんの健康状態を確認する大切な機会です。富士市では、費用を公費で負担しているため、対象の赤ちゃんは無料で受診できます。

受診のポイントまとめ
・生後27日~6週未満の赤ちゃんが対象
・静岡県内の委託契約医療機関で受診可能
・予約が必要な場合があるので、事前に確認を!

受診の際は「健康診査受診票」「健康診査票」「母子健康手帳」を持参

当院でも2025年4月より1か月健診を実施いたします!ぜひご相談ください。

赤ちゃんの成長や発育を確認し、お母さんの育児の悩みも相談できる機会です。忘れずに受診し、お子さまの健康を守りましょう!

注射や採血の前にお子さんに伝えてください

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
長期の休みを利用して、予防接種や学校健診での受診を予定されている方が増える時期ですね。
お子さんが注射や採血を受けることになったとき、どのように伝えていますか?  
直前まで隠して驚かせるのは、実はおすすめできません。

注射や採血を隠すのはNG!お子さんの気持ちを大切にしましょう
お子さんにとって、「何をされるかわからない」という状況は大きな不安につながります。
「親に騙された」と感じてしまったり、何をされるのかわからないまま注射されて怒りや恐怖心を抱いてしまうこともあります。

一方で、「何をするのか知っている」ことで恐怖心は和らぎ、痛みも軽減されるといわれています。  
また、「やられた」ではなく「できた!」という達成感を持つことができれば、前向きな体験へと変わるのです。

お子さんには、前もって注射があることを伝えてあげることが大切です。

伝えるタイミングの目安
・ 2~3歳 … 数時間前  
・ 4~6歳 … 前日  
・ 小学生以上 … 1週間前  

脅し文句はNG!前向きな伝え方をしましょう
「言うことを聞かないと、お医者さんに注射してもらうよ!」  
このような言葉を使ってしまうと、医療や注射に対する恐怖心が生まれてしまいます。

前向きな伝え方の例
・ インフルエンザの予防接種  
「悪い風邪から守ってくれるんだよ」  
・ ほかの予防接種  
「悪い病気がうつらないように守ってくれるお薬を入れるんだよ」  
・ 採血(血液検査)  
「血を少しとる検査だよ。血を調べると体のことがいろいろわかるんだよ」  
・ 自覚症状がある場合(例:頭痛)  
「どうして頭が痛くなるのか調べるんだよ」  

お子さんの気持ちを受け止め、体験を共有しましょう
たとえ注射が怖くても、お子さんの気持ちを否定せず、受け止めることが大切です。
「怖かったね。でも頑張ったね!」  
「ちょっと痛かったけど、これで病気から守れるね!」  
このように、共感しながらポジティブな言葉をかけてあげることで、お子さんの不安は和らぎます。

注射や採血は、お子さんの健康を守るためにとても大切なものです。  
クリニックでは、できるだけお子さんがリラックスできるよう配慮しながら対応していますので、安心してご来院くださいね!

まとめ
・ 注射や採血を隠さず、適切なタイミングで伝える  
・ 脅すのではなく、前向きな言葉で説明する  
・ お子さんの気持ちを受け止め、一緒に乗り越える  

お子さんにとって、医療機関での経験が少しでも前向きなものになるよう、ご家庭でも工夫をしてみてくださいね!

インフルエンザが市内で流行中!学級閉鎖も発生、今すぐできる予防対策

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

現在、市内の小学校でインフルエンザが流行しており、一部の学校では学級閉鎖や学年閉鎖が行われています。終了式や卒業式も控えていますので保護者の皆さまも、お子さまの体調を注意深く観察し、少しでも体調が悪い場合は無理をさせず、自宅での休養を心がけましょう。

インフルエンザの症状と感染経路について
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、以下のような症状が現れます。

主な症状
・突然の高熱(38℃以上)
・強い寒気や倦怠感(だるさ)
・頭痛や筋肉痛、関節痛
・喉の痛みや咳、鼻水
・食欲不振や嘔吐、下痢(特に子どもに多い)

感染経路
インフルエンザは主に次の2つの方法で感染します。
1.飛沫感染
感染者のくしゃみや咳によって飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染。
2.接触感染
ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで感染。

感染を防ぐためには、手洗い・うがい・マスクの着用が非常に重要です。

学校や家庭でできる基本的な予防対策
インフルエンザの感染拡大を防ぐために、日常生活の中でできる予防策をしっかり実践しましょう。
1. 正しい手洗いを徹底する
外から帰ったら必ず石けんで手を洗う。
指の間、爪の間もしっかり洗う。
20秒以上かけて洗うことが理想的。

2. うがいを習慣にする
口の中を清潔に保ち、ウイルスを洗い流す。
緑茶などでうがいをすると、殺菌効果が期待できる。

3. マスクの着用を心がける
人混みに行くときや学校での感染予防に有効。
咳やくしゃみをするときは必ずマスクを着用。

4. 室内の湿度を保つ
ウイルスは乾燥した環境で活発になるため、湿度50~60%を目安に保つ。
加湿器や濡れタオルを使うと効果的。

インフルエンザにかかったときの対応と注意点
万が一、お子さまがインフルエンザにかかった場合は、以下の対応を心がけましょう。
1. 医療機関を受診する
発症早期だと検査では陰性となる(これを偽陰性と言います)ことがあることに注意。
抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に服用すると効果的。

2. 自宅でしっかり休養させる
熱が下がっても体力が戻るまで無理をさせない。
学校の出席停止期間(発症後5日かつ解熱後2日)を守る。

3. 家族への感染を防ぐ
看病する家族もマスクを着用。
タオルやコップの共用を避ける。
こまめに部屋を換気する。

まとめ:感染拡大を防ぐために、一人ひとりができること
市内の小学校でインフルエンザが流行し、学級閉鎖・学年閉鎖が増えています。感染を防ぐためには、手洗い・うがい・マスクの着用を徹底し、家庭でも予防習慣を見直すことが大切です。
また、万が一インフルエンザにかかった場合は、適切な治療と十分な休養を取ることが重要です。学校や家庭での対策をしっかり行い、みんなで感染拡大を防ぎましょう!