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食中毒にご注意ください|子どもを守るために家庭でできること

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

梅雨から夏にかけては、気温と湿度が上がることで「食中毒」のリスクが高まります。特に小さなお子さんは免疫機能が未熟なため、大人よりも症状が重くなりやすく、注意が必要です。今回は、食中毒の原因や予防方法、もしものときの対応についてお伝えします。

【食中毒とは?】
食中毒とは、細菌やウイルス、有害な化学物質などが原因で、食べ物や飲み物を通じて感染し、下痢や嘔吐、腹痛などの症状を引き起こす病気です。

特に夏場に多いのは、細菌性の食中毒です。細菌は高温多湿の環境で繁殖しやすく、調理や保存の管理が不十分だと感染のリスクが高くなります。

【主な原因と症状】
代表的な食中毒の原因には以下のようなものがあります。

・サルモネラ菌(生卵、生肉など)
・カンピロバクター(鶏肉など)
・腸管出血性大腸菌(O157など)
・ノロウイルス(冬場にも多い)

主な症状は、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などで、体力のない小児では脱水症状に至ることもあります。

【家庭でできる予防策】
1.調理前後の手洗いを徹底する
2.肉や魚は中心部までしっかり加熱する
3.調理器具(まな板・包丁など)は使い分けるか、使用後すぐに洗浄・消毒する
4.食品はすぐに冷蔵・冷凍保存し、常温放置を避ける
5.賞味期限・消費期限を守る

特にお弁当などを持たせる際は、保冷剤を使用したり、傷みやすい食材を避けたりする工夫も有効です。

【食中毒が疑われるときの対応】
お子さんに嘔吐や下痢などの症状が見られた場合、まずは水分補給を優先しましょう。経口補水液やイオン飲料などを少量ずつ、こまめに与えることがポイントです。

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
・何度も嘔吐を繰り返す
・水分が取れずぐったりしている
・血便が出る
・高熱が続く

また、食中毒は感染性があることが多いため、嘔吐物や排泄物の処理時には手袋やマスクを使用し、しっかりと消毒を行いましょう。

【最後に】
食中毒は、正しい知識と日常の衛生管理で防ぐことができる病気です。とくに暑い時期は、食品の取り扱いにいつも以上の注意が必要です。

当院では、食中毒の診察はもちろん、脱水時の点滴対応も可能です。気になる症状がある場合は、お早めにご相談ください。

お子さんの健康を守るため、日ごろの食の安全に意識を向けていきましょう。

水ぼうそうが再び流行中です|予防と早期対応のポイント

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

現在、一部の地域で「水ぼうそう(水痘)」の患者数が増加しており、再び流行の兆しを見せています。特に保育園や幼稚園など、集団生活の場での感染が目立ちます。今回は水ぼうそうの特徴や予防法、かかった場合の対応についてお話しします。

【水ぼうそうとは?】
水ぼうそうは「水痘・帯状疱疹ウイルス」による感染症で、一般的に発熱とともにかゆみを伴う水ぶくれが全身に現れます。感染力が非常に強く、咳やくしゃみなどによる飛沫感染、接触感染により広がります。

潜伏期間は10~21日で、発症する前から周囲に感染させる可能性があるため、集団生活の場での拡大が心配されます。

【症状の特徴】
・発熱(38℃前後)
・全身に現れる赤い発疹 → 水ぶくれ → かさぶた
・強いかゆみ
・食欲不振やぐったりすることもあります

症状が軽い場合でも、感染拡大を防ぐために自宅での安静が必要です。

【予防接種について】
水ぼうそうには予防接種があります。定期接種の対象年齢は、生後12か月から36か月未満の間に2回接種することが推奨されています。

すでに1回接種したお子さんで2回目がまだの方、また接種の記録が不明な方は、母子手帳を確認のうえ、ぜひ追加接種をご検討ください。

【水ぼうそうにかかったら】
水ぼうそうと診断された場合、登園・登校は「すべての発疹がかさぶたになるまで」できません。これは通常、発症から5~7日程度かかります。

かゆみが強いときは抗ヒスタミン薬、発熱時には解熱薬などの処方を行うこともあります。まれに合併症(肺炎、脳炎など)を起こすことがあるため、症状が重い場合は早めに医療機関を受診してください。

【ご家庭でできる感染予防】
・予防接種の確認と実施
・手洗いや咳エチケットの徹底
・発熱や発疹のあるお子さんは無理せず休ませる
・兄弟姉妹への感染拡大にも注意

当院でも水ぼうそうの診断やワクチン接種を行っております。ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

引き続き、お子さんとご家族の健康を守るため、日々の予防を心がけましょう。

リンゴ病(伝染性紅斑)に注意!妊婦さんと子どもを守る感染対策

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今回は県内でも流行しているリンゴ病について解説いたします。

・リンゴ病(伝染性紅斑)とは?症状と特徴について

伝染性紅斑(リンゴ病)はヒトパルボウイルスB19によるウイルス感染症で、特に春から初夏にかけて流行します。特徴的な症状は、両頬が赤くなる「平手打ち様紅斑」です。レース状の発疹が腕や脚に広がることもあり、症状が現れる前には風邪に似た微熱や倦怠感がみられることもあります。一般的には軽症で済むことが多く、子どもたちは元気に過ごすことができます。

・静岡県内での流行状況と背景

現在、静岡県内では伝染性紅斑の患者数が増加しており、県は5月2日、2011年以来となる「警報レベル」に達したと発表しました。これは例年の季節的な流行を上回る深刻な状況です。特に保育園や小学校などの集団生活の場を中心に感染が広がっており、そこから家庭内へと広がるケースも多く見られます。

妊娠中の女性が感染すると、胎児に貧血などの影響が出るおそれがあるため、県は基本的な感染対策として手洗いやうがいの徹底を呼びかけています。日常の中でできる対策を見直し、感染の拡大を防ぎましょう。

・なぜ妊婦さんは注意が必要なのか

伝染性紅斑は通常は軽い病気ですが、妊婦さんが感染すると胎児に影響が及ぶことがあります。特に妊娠初期から中期(20週未満)に感染した場合、胎児水腫や流産の原因になる可能性があります。そのため、妊婦さん、または妊娠を予定されている方は、感染予防を徹底する必要があります。

・家庭でできる感染対策のポイント

伝染性紅斑の感染経路は飛沫感染および接触感染です。以下のような基本的な感染対策が効果的です。

・石けんを使った丁寧な手洗いの徹底
・うがいや咳エチケットの実施
・マスクの着用(特に妊婦さんやそのご家族)
・発症している方との濃厚な接触を避ける

また、感染しても発疹が出るころにはすでに感染力がなくなっていることが多いため、症状が出る前の予防が重要です。

・当院からのお願いとご案内

当院では、妊婦さんをはじめとするご家族が安心して過ごせるよう、感染症への注意喚起を行っています。お子さまに発疹や頬の赤みなど気になる症状がある場合は、受診前に一度お電話でご相談ください。

また、妊娠中の方や妊娠を予定されている方で、集団生活の場に通うお子さんがいるご家庭では、感染対策の強化をお願いいたします。

・まとめ

伝染性紅斑(リンゴ病)は軽症で済むことが多い感染症ですが、妊婦さんが感染すると胎児に影響を及ぼすことがあります。現在、静岡県内でも感染が拡大しており、家庭内での感染対策が求められています。石けんでの手洗いや咳エチケットなど、基本的な感染予防を徹底しましょう。症状に気づいたら、早めのご相談をお願いいたします。妊婦さんとご家族、そして子どもたちが安心して過ごせるよう、私たちもサポートいたします。

令和7年度も実施!風しん抗体検査が無料で受けられる「風しん抗体検査事業」について

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今回は、風しん対策として静岡県が実施している「風しん抗体検査事業」についてご案内します。当院でも、風しん抗体検査を受けていただくことが可能です。

この事業は、風しんの感染拡大を防ぎ、特に妊娠中の風しん感染による先天性風しん症候群の予防を目的としています。該当する方は無料で抗体検査を受けることができ、令和7年度も引き続き実施することが発表されました。

【対象となる方】  
静岡県内(静岡市および浜松市を除く)に住民票がある方のうち、以下のいずれかに該当する方が対象です。

・妊娠を希望する女性  
・妊娠を希望する女性の同居者  
・抗体価の低い妊婦の同居者  

なお、過去に抗体検査を受けて十分な量の抗体が確認され、予防接種の必要がないと判断された方は対象外となります。

風しんは大人がかかっても発疹や発熱などの症状が出る感染症ですが、妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに重大な障害が起こる可能性があります。ご自身とご家族、そしてこれから生まれてくる命を守るためにも、抗体の有無を確認することはとても大切です。

さらに、風しん抗体検査の結果、抗体が低いと判定された場合には、富士市では次の条件に該当する方を対象に、ワクチン接種費用の一部を助成する制度があります。

【助成対象となる方】  
・風しん抗体検査の結果、抗体が低いと判定された富士市民  
・過去に富士市の助成制度を使って風しんワクチンまたは麻しん・風しん混合ワクチンの接種を受けていない方(富士市では平成25年度から助成を実施しています)

この制度は、妊娠を考える女性とそのご家族にとって非常に心強い取り組みです。該当する方は、この機会にぜひ抗体検査を検討してみてください。

制度の詳細や手続きについては、富士市および静岡県の公式ホームページをご覧ください。

不明な点やご相談がある場合は、当院までお気軽にお問い合わせください。皆さまの健康と安心のために、私たちがお手伝いします。

よろしくお願いいたします。

水筒が子どものお腹に!?ストラップ付き水筒による内臓損傷にご注意ください

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

登園・登校時やお出かけの際、ストラップ付きの水筒を肩から下げているお子さんをよく見かけます。手が空き便利なため、多くの家庭で活用されているアイテムですが、実はこの水筒が原因で腹部を打ち、内臓を損傷するという事故が発生しています。小さな体にとって、硬い水筒が強い衝撃となることもあるため注意が必要です。

実際に起こった事故とそのメカニズム

歩いている途中で転んだり、遊具から滑り落ちたりした際、水筒が身体の前にぶら下がっていると、硬い部分が腹部に勢いよくぶつかることがあります。特に体格の小さなお子さんでは、衝撃が直接内臓に伝わることがあり、まれに肝臓や腸などに損傷をきたすこともあります。外傷が目立たない場合でも、内部で出血が起こっていることがあるため、注意が必要です。

どのようなケースが危険か(年齢・使用シーン)

特に注意が必要なのは、未就学児や小学校低学年のお子さんです。身体がまだ小さく、バランスを崩しやすい年齢であるため、転倒時に水筒が直接お腹に当たりやすい傾向にあります。また、階段や公園の遊具で走ったり跳んだりする際も、水筒の揺れによる衝撃が加わることがあります。

安全対策とおすすめの使い方

事故を防ぐために、以下の対策をおすすめします:

・水筒は身体の前でなく、サイドやリュックに装着するようにする
・軽くて柔らかい素材の水筒を選ぶ
・ストラップの長さを調整し、ぶら下がりすぎないようにする
・激しい運動をする場面では、水筒を外しておく

また、落下や衝突が起こった後、お子さんが「お腹が痛い」と訴える場合は、念のため医療機関を受診してください。

保護者の皆さまへのメッセージ

子どもたちの安全を守るには、日常に潜む小さなリスクにも目を向けることが大切です。便利なアイテムでも、使い方や状況によっては思わぬ事故につながることがあります。水筒の選び方・持ち方を少し工夫するだけで、防げる事故もあります。お子さんが毎日安全に過ごせるよう、ぜひご家庭でも一度見直してみてください。

まとめ

ストラップ付き水筒は便利なアイテムである一方、使い方によっては腹部への衝撃により内臓を損傷するリスクもあります。特に小さなお子さんでは、転倒時などに重大なケガにつながる恐れがあります。水筒の位置や素材、使用場面に気をつけることで、防げる事故も多くあります。日常の道具だからこそ、安全に使える工夫を取り入れて、安心して登園・登校・外出を楽しめるようにしましょう。

帯状疱疹ワクチン定期接種制度について

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

令和7年度から帯状疱疹ワクチンの定期接種制度が始まります。帯状疱疹は加齢や免疫力の低下によって発症リスクが高まる病気ですが、ワクチン接種により予防が可能です。

本記事では、対象者・接種できるワクチンの種類・費用助成制度などについて詳しく解説します。

帯状疱疹とは?ワクチン接種の重要性
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因である「水痘・帯状疱疹ウイルス」が体内に潜伏し、免疫力の低下により再活性化することで発症する病気です。

主な症状として、体の片側にピリピリとした痛みを伴う発疹が現れます。特に高齢者では、「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼ばれる強い痛みが長期間続く後遺症が残ることがあり、生活の質(QOL)に大きく影響を与えることがあります。

ワクチン接種により、発症リスクを軽減し、重症化を予防することができます。

対象となる方(富士市在住の方)
令和7年度から、以下の年齢の方が定期接種の対象となります。

【対象年齢】
・令和7年度中に65歳になる方
・令和7年度中に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方(5年間の経過措置)
・令和7年度に限り101歳以上の方は全員対象
・60~64歳で、HIVによる免疫機能の障害があり、日常生活がほとんど不可能な方

※帯状疱疹にかかったことがある方も対象です。

接種できるワクチンは2種類!それぞれの違いは?
帯状疱疹ワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があり、いずれかを選択することができます。

生ワクチン「ビケン」 
種類  生ワクチン  
接種回数  1回  
効果の持続期間  約5年  
予防効果  約50~60% 
費用  比較的安価  
接種できない方  免疫が低下している方 

不活化ワクチン「シングリックス」
種類  不活化ワクチン
接種回数  2回(2か月間隔)
効果の持続期間  10年以上
予防効果  約90%
費用  高価
接種できない方  なし(基本的に全員接種可)

「ビケン」は1回接種で済み、費用も抑えられますが、免疫が低下している方は接種できません。一方、「シングリックス」は2回接種が必要ですが、高い予防効果と長期間の持続性があります。

どちらのワクチンが適しているかは、体質や健康状態、費用面などを考慮して医師と相談のうえ決めましょう。

接種費用と助成制度
帯状疱疹ワクチンの定期接種では、自己負担額の一部が助成されます。

富士市の助成額
「ビケン」:3,300円
「シングリックス」:7,700円/回 ※年度内に接種した回数分助成されます。2回とも助成を受けて接種するには、遅くとも1回目を1月までに接種してください。

まとめ:帯状疱疹ワクチンで健康な毎日を
帯状疱疹は、加齢とともにリスクが高まる病気ですが、ワクチン接種による予防が可能です。

定期接種の対象となる方は、ぜひこの機会に接種を検討しましょう。

ワクチンの種類について不安がある方は、当院でのご相談も可能です。詳しくは、お気軽にお問い合わせください。

日本脳炎ワクチンは生後6か月から定期接種可能です!

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

お子さんの健康を守るために、予防接種はとても大切です。その中でも、日本脳炎ワクチンは感染を防ぐために重要なワクチンの一つです。  

今回は、日本脳炎ワクチンの接種スケジュールやその重要性について詳しくご説明します!  

日本脳炎とは?

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスによって引き起こされる感染症です。主に蚊(コガタアカイエカ)を媒介として感染します。  

日本脳炎の主な特徴

・発熱・頭痛・嘔吐などの症状が現れる  
・重症化すると脳炎を引き起こし、死亡率が高い  
・後遺症として知的障害や運動障害が残ることがある
・日本国内でも、毎年数名の発症報告がある(静岡県では2023年と2024年に1例ずつ確認されました)

日本脳炎ウイルスを持つ蚊は全国的に生息しているため、どこでも感染のリスクがあります。特に、夏から秋にかけて感染の可能性が高まります。  

このため、日本脳炎ワクチンの接種はとても重要です!  

日本脳炎ワクチンの接種スケジュール

日本脳炎ワクチンは生後6か月から接種可能です。  

| 接種時期 | 接種回数 | 備考 |  
| 1期初回 生後6か月~ | 2回 | 1週間から4週間の間隔で接種 |  
| 1期追加 | 1回 | 初回接種から1年後 |  
| 2期(9歳) | 1回 | 13歳になるまでに接種 |  

日本脳炎ワクチンの接種スケジュールの注意事項

・1期接種は定期接種の対象年齢(生後6か月~7歳5か月)であれば、公費で無料接種が可能です!  
・2期は定期接種では9歳以上13歳未満が対象となります。3歳未満で接種開始した場合でも同様のタイミングで接種となります。
・平成7年4月2日生まれから平成19年4月1日生まれの人で、第1期、第2期の接種が終わっていない人は特例対象者として、定期接種の対象となり、20歳未満まで接種できます。
・日本脳炎の問診票がない人は、フィランセ健康政策課で配布しています。母子健康手帳を必ず持参してください。

日本脳炎ワクチンを接種するメリット

① 重症化を防ぐ
日本脳炎にかかると死亡率が高く、重篤な後遺症が残る可能性があります。ワクチン接種によって、発症や重症化を防ぐことができます。

② 集団免疫の形成  
ワクチン接種が進むことで、ウイルスの拡散を防ぎ、地域全体の感染リスクを減らすことができます。  

③ 流行地域への渡航対策  
日本脳炎は日本だけでなく、東アジア・東南アジアの国々でも流行しています。旅行や帰省などで海外に行く予定がある場合は、事前にワクチン接種を検討しましょう。  

日本脳炎ワクチンの接種時の注意点

 
接種できない場合もある?  
-発熱時や体調がすぐれない場合は、医師と相談の上、接種を延期しましょう。  
-過去のワクチン接種で強いアレルギー反応があった方は、接種前に医師に相談してください。  

まとめ

 
・日本脳炎は蚊を媒介する感染症で、重症化すると命に関わることも  
・ワクチン接種によって発症や重症化を予防できる  
・通常は3歳からだが、生後6か月からも定期接種として接種可能
・海外渡航予定がある場合は、早めの接種を検討しましょう!  

当院では、生後6か月から日本脳炎ワクチンの定期接種を行っています。お子さんの健康を守るため、ぜひ予防接種をご検討ください!

学校の健康診断で再検査といわれたら|当院でできる尿検査・血液検査・心電図・胸部レントゲン検査

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

春や秋の学校健康診断の後、「再検査が必要です」と学校から通知を受け取ることがあります。突然のことで不安になる保護者の方もいらっしゃいますが、実際には多くのお子さんが成長の過程で何らかの再検査を指示されることがあります。

今回は、当院で対応可能な検査内容や受診時のポイントについてご紹介いたします。

【学校健診の再検査とは?よくあるケース】

学校の健康診断では、お子さんの健康状態をチェックするために様々な検査が行われます。健診後に「再検査のお知らせ」をもらった場合、どのような検査が必要なのかをまず確認しましょう。

よくある再検査の項目には、以下のようなものがあります。

・尿検査での異常(タンパク尿、血尿など)  
・心電図の波形に異常が見られる場合  
・胸部レントゲンで陰影などの変化があった場合  
・貧血やその他の項目で血液検査が必要とされた場合  

再検査と聞くと不安に思うかもしれませんが、ほとんどの場合は念のための確認であり、大きな問題でないケースも少なくありません。

【当院で実施できる検査について】

かわむらこどもクリニックでは、以下の学校健診再検査に対応しています。

・尿検査  
・心電図検査  
・胸部レントゲン検査
・血液検査  

お子さんの年齢や体調に合わせて、できるだけ負担が少なく済むように検査を行います。また、ご希望があれば検査結果についても丁寧にご説明します。

【各検査の目的と流れ】

それぞれの検査には、次のような目的があります。

・尿検査:腎臓や尿路の状態を確認し、タンパク尿や血尿がないかを調べます  
・心電図検査:心臓の電気的な活動を記録し、不整脈や波形の異常がないか確認します  
・胸部レントゲン:肺や心臓の大きさ、形、影の有無などを確認します  
・血液検査:貧血の有無、感染症や体の栄養状態をチェックします  

検査は比較的短時間で終了します。心電図検査では胸や手足に電極をつけるため、脱ぎ着のしやすい服装がおすすめです。

【受診時の持ち物と注意点】

再検査の際には、以下をご持参いただくとスムーズです。

・学校から配布された再検査のお知らせ用紙  
・健康保険証(もしくはマイナンバーカード)  
・こども医療費受給者証  
・母子手帳
・診察券およびお薬手帳(ある場合)  

血液検査の内容によっては、食事制限が必要な場合があります。ご不明な点はご予約の際にお問い合わせください。

【ご予約とお問い合わせについて】

検査は予約制となっております。混雑を避けてスムーズにご案内するためにも、事前にお電話でご予約ください。

不安な点やご質問がありましたら、お電話にてお気軽にご相談ください。スタッフが丁寧にご案内いたします。

【まとめ】

学校健診で再検査の通知を受けたときは、慌てずに必要な検査を受けましょう。当院では尿検査、心電図、胸部レントゲン検査に加えて、血液検査にも対応しております。

成長にともなう一時的な変化であることも多いため、まずは正しく状況を把握することが大切です。かわむらこどもクリニックでは、地域のお子さまの健康をしっかりとサポートしています。どうぞ安心してご相談ください。

抱っこひも落下に注意

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。

今回は、赤ちゃんの安全に関わる「抱っこひも使用時の落下事故」についてお話しします。

赤ちゃんを連れて外出する際に便利な抱っこひもですが、使用方法を誤ると、赤ちゃんが落下して大けがをしてしまう危険性があります。実際に、全国では毎年多くの抱っこひもによる事故が報告されています。落下によって頭を打ち、救急搬送されるケースも少なくありません。

特に注意が必要な場面としては以下のようなケースが挙げられます。

・抱っこひもを使ったまま前かがみになる  
・留め具の締め忘れ、緩み  
・装着したまま階段の昇り降りをする  
・寝ている赤ちゃんをそのまま抱っこひもで運ぼうとする  
・抱っこひもが体に合っていない、サイズ調整が不十分

これらの行動は、赤ちゃんがバランスを崩して落下してしまう原因になります。抱っこひもを使用する際には、正しい使い方を守ることがとても大切です。

抱っこひもを使う前には以下の点を確認しましょう。

・説明書をよく読み、正しい装着方法を理解する  
・使用前にすべての留め具がしっかりと固定されているか確認する  
・前かがみになるときは、赤ちゃんをしっかり支える  
・必要に応じて、鏡などで装着状態を確認する  
・安全性の高い商品を選ぶ

また、赤ちゃんが眠ってしまった後も、抱っこひもに頼らず、できるだけ安全な場所(ベビーベッドなど)に寝かせてあげることが望ましいです。

育児中は慌ただしく、つい確認を忘れてしまうこともあるかと思いますが、赤ちゃんの安全を守るためにはほんの少しの注意がとても大きな意味を持ちます。

安心・安全に赤ちゃんとの時間を過ごすためにも、ぜひ今一度、抱っこひもの使い方を見直してみてください。

何かご不明な点や不安なことがありましたら、当院でもご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

【春の交通安全】4月〜6月は子どもの事故が多発!ドライバーの皆さんへお願い

みなさんこんにちは!静岡県富士市にある小児科、かわむらこどもクリニックです。
新年度が始まり、子どもたちの生活環境が大きく変わる4月から6月にかけては、小学生低学年を中心に交通事故が多発する時期です。特に下校時間に事故が多く発生しています。

小さな命を守るために、車を運転される方は子どもの行動に注意を払い、安全運転を心がけましょう!

子どもが巻き込まれやすい事故の特徴
この時期に発生しやすい事故の特徴として、以下のようなケースが挙げられます。

・下校中の飛び出し事故
新1年生はまだ交通ルールに不慣れで、信号のない場所や駐車車両の間から急に飛び出してしまうことがあります。

・横断歩道での事故
歩行者優先のルールが守られず、横断中の子どもと車の接触事故が発生することがあります。

・自転車事故
小学校低学年の子どもは自転車の運転に慣れておらず、バランスを崩して転倒したり、車道に飛び出してしまうことがあります。

ドライバーの皆さんへ:事故を防ぐためのポイント
・学校周辺や住宅街ではスピードを落とす
通学路や子どもが多いエリアでは、徐行運転を徹底しましょう。

・横断歩道では必ず一時停止
子どもは急に渡り始めることがあります。横断歩道の手前では確実に一時停止し、渡る子どもがいないか確認しましょう。

・駐車車両の影からの飛び出しに注意
路上駐車が多い場所では、車の間から子どもが飛び出す可能性があります。慎重に徐行運転をしましょう。

・子どもは予測不能な動きをすることを意識する
信号を守らない、いきなり方向を変えるなど、大人には予測できない行動をとることがあります。**「いつ飛び出してもおかしくない」**という意識を持ちましょう。

保護者の皆さんへ:お子さまの安全を守るためにできること
・登下校時の交通ルールを繰り返し伝える
-道路を渡るときは「右・左・右」を確認
-横断歩道は手を挙げて渡る
-信号が青でも、左右をしっかり見てから渡る

・明るい服や反射材を身につけさせる
ドライバーから視認しやすいように、明るめの服装や反射材のついたグッズを持たせると安全です。

・歩行中・自転車走行中の「ながらスマホ」をさせない
子どもがスマホを見ながら歩いたり、自転車に乗ることは非常に危険です。厳しく注意しましょう。

まとめ:みんなで子どもの安全を守りましょう!
4月から6月は、新生活に慣れない子どもたちが思わぬ事故に遭いやすい時期です。

・ドライバーは慎重な運転を心がける
・保護者はお子さまに交通ルールを繰り返し伝える

小さな命を守るために、大人一人ひとりが意識を高め、安全な環境をつくりましょう!